Hey!Say!JUMPの山田涼介主演ドラマ「カインとアベル」(フジテレビ系)の初回平均視聴率が8.8%であることがわかった。月9初主演の山田にとっては、苦しい船出となった。「初回はとりあえず観る」という人が多いなか、1ケタ発進から2ケタに盛り返すのは難しいからだ。
「カイン~」は旧約聖書「創世記」第4章に登場する兄弟の物語を原案とし、韓国でドラマ化されたときは、同時間帯の番組の中で最も高い視聴率を記録。そのリメイクとあって期待されていたのだが‥‥。
テレビ誌ライターは「山田ありきの制作スタートだったことと、脚本の中途半端さが敗因では」と言ってこう続ける。
「物語の大筋は、兄弟間の嫉妬と葛藤です。韓国版では、兄と弟共に“医師”という設定でした。ですが、日本版は父親が経営する会社の兄が副社長で、弟が営業部の平社員。兄弟の力関係を描くためには、もっと力量がはっきりする職業のほうがよかったのではと思います。設定のマズさが、脚本にも影響しているのではないでしょうか。また、脚本のデキは脇の俳優陣にも影響します。キャスティングが難航したというのもうなずけますね」
確かに“月9”にしては、“華”に欠けるキャストだろう。
「山田はこれまで、ドラマ『金田一少年の事件簿』シリーズ(日本テレビ系)や映画『暗殺教室』などで演技は評価されています。それなのに脚本の悪さが視聴者からも指摘されている。山田ファンにとっては残念でしょうね」(前出・テレビ誌ライター)
山田は、初の月9主演で意気込みを見せていただけに、フジの制作体制を思うと気の毒でならない。