今田耕司が10代の女性タレントに向けて問いかけた言葉が、スタジオで総ツッコミを浴びた。8月20日放送の情報番組「ワイドナショー」(フジテレビ系)。番組では、サウジアラビアのアル・ヒラルへ移籍したサッカー選手・ネイマールについて取り上げた。移籍金は出来高も含め1億ユーロ(159億円)と破格の規模で、今田は、この日の“ワイドナティーン”を務めた10代の女優・岡本一花に、「将来は旦那さんがお給料いくらくらいあればええかなとか思うの? 年収とか」とストレートに質問した。
これが進行役の東野幸治とフリーアナ・神田愛花からの失笑を買った。東野は「今田さん、その発言はやや問題があって。『旦那さんが』って、ご自身(女性側)が稼いだらいいじゃないですか」とツッコミ。また、神田も「旦那さんに依存して生きるって感覚、今はないですから」と話すと、フジテレビの佐々木恭子アナからは「女性としてまず、自立したい。その前に、『旦那さん』じゃなくて『パートナー』と呼ぶ時代になっております」と、呼称についても指摘を浴びてしまうことに。
スタジオで四面楚歌状態となった今田はすぐさま「お二人は分かっていない」と、神田、佐々木アナに反論。「お二人みたいなバリバリ働けてる女性ばっかりじゃないんですよ、世の中。『ああ、いい人いないかな』『より稼いでる男性のほうがいいなぁ』と思っている女性もたくさんいるんですよ」とし、自立をしたくてもできない女性も存在すると主張した。
「スタジオの女性陣から“時代錯誤”とお叱りを受けてしまった格好の今田ですが、ネット上の視聴者からは、擁護派の声も多いんです。『なんでこれが問題になるのか、問題にするのか分からない。いろんな人がいて、いろいろな考え方があっていい』『女性が自立するのは素晴らしいけど、今田さんが言ったことを価値観が古いとか否定するのも多様性の世の中なんだから、どうかなと思います』『“自立”って、その適性がない人にとっては残酷な言葉です』などの反応がありました。今田の言うように、皆が皆、容易に自立をできる時代でもないため、現実的には男性を頼らざるを得ない境遇が存在するのも事実。ただ、10代のコメンテーターに対して、大物タレントが公然と質問する内容としては“微妙なライン”だったことは否めないかもしれません」(テレビ誌ライター)
発言一つ一つが厳しくチェックされてしまうのもワイドショーの難しさ。今田にとってはジェネレーションギャップを肌で感じる良い機会になったといえそうだ。
(木村慎吾)