現在公開中の宮崎駿監督の新作映画「君たちはどう生きるか」のキャストが8月18日に発表されて1週間あまり。豪華な主要キャラの声優陣の顔ぶれに驚きの声が上がるとともに、そのキャスティングの内幕にも関心が集まっている。
「君たちは―」は、宮崎監督が少年時代に母から手渡された同名小説からタイトルを借り、これまで描いてこなかった自身の少年時代を重ねた自伝的なファンタジー映画。オーディションで選ばれた主人公・眞人の声は山時聡真、青サギ役を担当してSNSには絶賛コメントが寄せられている菅田将暉、2004年に宮崎監督作品「ハウルの動く城」でハウル役を演じた木村拓哉が主人公の父・勝一役で出演するなど、大きな話題となっている。
そんな中、異色のキャスティングとして注目されているのが、火を司る少女・ヒミ役を演じている歌手のあいみょんだ。
「実はあいみょんは、『君たちは―』のプロデュースを手掛ける鈴木敏夫氏がパーソナリティを務めるラジオ番組『鈴木敏夫のジブリ汗まみれ』(TOKYO FM)で対談したり、『ボクらの時代』(フジテレビ系)でも吉岡秀隆を交え鼎談したほどのジブリファン。一方、鈴木氏は、あいみょんのインディーズ時代の楽曲『◯◯ちゃん』の歌詞『私のどこが、ダメですか?』を2020年に宮崎吾朗監督作品『アーヤと魔女』のポスターのキャッチコピーに採用するなど、おたがいにリスベクトする間柄でもあります。そうした縁もあって、ヒミ役に抜擢されたのでしょう」(芸能ライター)
今回のヒミ役抜擢に、ネット民からも「あいみょんなくしてはヒミは成立しなかったと思う。宮崎監督の慧眼に脱帽」「独特な鼻にかかる声と快活なキャラの組み合わせが絶妙」「ヒミはあいみょんがモデル?」といった声も寄せられている。
「あいみょんは『スタジオジブリの作品は、物心ついたらもう好きだった』と語っており、初めて小学校一年生の時に自分で見に行った映画が『千と千尋の神隠し』。それ以来、どの作品も映画で見ているから、人生のいろんな場面とリンクして覚えているそうです。何しろ、過去に、インディーズ楽曲『どうせ死ぬなら』の中で、“来世ではスタジオジブリで助手をしている”なんて意味の歌詞を書いていたほどですからね」(女性誌記者)
今後は声優としてもブレイクするか。
(窪田史朗)