緊迫したM-1グランプリの大舞台で「カンぺ」を持参したお笑いコンビがいた。9月3日放送の「せっかち勉強~知らないとヤバイこと~」(日本テレビ系)で、メイプル超合金・カズレーザーが暴露した。
同番組は、様々な分野の“知らないと損する”情報や雑学などを「勉強リーダー」のカズレーザーが一気に紹介していくもの。映画ジャンルでは、1972年公開の名作「ゴッドファーザー」で主演を務めたベテラン俳優マーロン・ブランドが長いセリフを全く覚えられず、近くの共演者の体にカンペを貼り付け、それを読んでいたとの雑学知識を披露した。
すると、カンペにちなみ、カズレーザーは「名前は言えないんですけど、あるM-1の決勝に行った芸人は(スタンド)マイクのところにカンペ貼ってましたね」との逸話を紹介。これに番組MCの極楽とんぼ・加藤浩次は「マジで!?」と驚き、「逆に度胸あるね。マイクの位置、直すみたいにして貼ったんでしょう」とメンタルに感心していた。
「カズレーザーは名指しを避けていましたが、大舞台でのカンペ貼り付けというタフネスを見せつけたのは2015年度のM-1に出場したタイムマシーン3号の2人(山本浩司、関太)で間違いないでしょう。当時の映像には、ステージ登場時にまずはツッコミの山本がスタンドマイクに何かを貼り付け、ネタが終わると関がその箇所から剥がしとるような手つきが映っています。21年4月に放送された『有吉ベース』(フジテレビ系)では、有吉弘行から“M-1カンペ疑惑”をイジられた山本が『(カンペを)読んでましたよ!』と白状。もはや公然の秘密となっていますが、改めてネットではその勇気や器用な手さばきについて『映像を何度も見返したけど、言われないと気付かないくらい自然にやってます』『貼った瞬間はわからなかったけど、漫才が終わってメモを回収した所はハッキリわかった』『あの舞台でやる度胸が凄いわ』などの反応が集まっています」(テレビ誌ライター)
現在でも語り草となっているタイムマシーン3号の“M-1カンペ騒動”。もしかするとネタ以上に、スムーズな貼り付けと回収の稽古を重ねていたのかもしれない。
(木村慎吾)