タレント・pecoが、泣きわめく友人を前に言い放った一言に対し、世間から称賛の声が寄せられている。7月に夫・ryuchellさんを亡くした彼女の“芯の強さ”が垣間見られた瞬間だった。
10月1日、トーク番組「ボクらの時代」(フジテレビ系)でpecoとともに出演したのは、芸能界の親友だというSHELLYと、ぺえ。特にぺえは、日頃からryuchellさんの相談に乗っていたといい、訃報を聞いた時は「ちょっと無理やりにでも、私は悩みを聞いてあげられたらよかったのかなとか、自分をちょっとだけ責めちゃうこともあった。でも、そういう時にpecoが優しい言葉をかけてくれる」と、振り返る。
そして、ryuchellさんの他界を知り、最初にpecoに電話をかけた際のやり取りを回想。ぺえによれば「本当に思いが溢れて、とめどなく涙が溢れてしまって電話してしまった」といい、「その時に『これ以上、心配しなきゃいけない人を増やさないで』って言われたんですよ」とpecoに叱られてしまったという。
これにぺえは反省し「あ、そうだよね。ごめん」とすぐに謝罪。pecoは当時の心境を「あのパニックのぺえの声を聞いて、逆にサッと冷静になって。それで半分キレて、『ホンマに今、いらん事まで心配させんといて』って」と説明した。
ぺえは「私も目が覚めたし、今の私の立場は支える側だぞって、自分に言い聞かせながら、『ごめんね』ってそっと電話を切りました」と回顧。pecoからの言葉で冷静になることができたという。
「訃報直後のやり取りということで、本来なら、pecoの傷心が何よりも懸念されるところですが、親友・ぺえに対して毅然とした言葉を伝えられる姿に、ネットからは感心の声が集まっています。『すごく芯が強い女性』『ぺこちゃんは本当に性格が男前でカッコ良すぎる』など、自分が辛い時にも他の人のことを考えられる優しさを讃える人が多かったですね。7月13日、訃報後初のインスタグラムでも、pecoは『わたしは、りゅうちぇるが出会わせてくれたわたしたちのかけがえのない息子を、必ず守ります』と力強く綴り、前を向く姿勢を見せていました」(テレビ誌ライター)
最愛の人との別れから3カ月が経とうとしている今、pecoは少しずつ現実と向き合い、笑顔を見せる気丈さも感じさせた。
そんな彼女の新たな心配の対象を作らないよう、周囲もまた、明るくこれまで通りに接するのが良いのかもしれない。
(木村慎吾)