元社長であるジャニー喜多川氏の性加害問題について、10月2日午後2時からジャニーズ事務所の2度目の会見が行われた。
冒頭、新社長の東山紀之が同社の社名を同17日から「SMILE‐UP.」に変更すると発表。同社は今後、被害者補償業務のみに専念し、所属タレントのマネジメントは新会社を作り、社名はファンクラブで公募するという。
今回、9月の会見に登壇していた前社長・藤島ジュリー景子氏は欠席。彼女がしたためたメッセージを井ノ原快彦が代読した。あらためて被害者への謝罪を綴ったジュリー氏は「名称を変えることだけでなく、廃業することにします」「伯父ジャニー、母メリーが作ったものを閉じるのが、加害者の親族として出来ることだと思います」とジャニーズ事務所の廃業を宣言した。
また、自身の今後についても「今後は補償とタレントの心のケアに専念し、それ以外の業務には一切当たりません。すべての関連会社からも代表取締役を下ります」として、「速やかに収めるべき税金をすべてお支払いし、会社を終わらせます」と明言。
さらには「ジャニー喜多川の痕跡をこの世から一切なくしたいと思います」と覚悟を示したのだ。
ジュリー氏から飛び出した「痕跡抹消」宣言。芸能関係者は「ここまで踏み込んだ表現が出てくるとは思いませんでした」と驚きを隠さない。
「これは、ジャニーズブランドだけの問題ではなく、今後は喜多川氏が作詞した楽曲や原作した舞台などもお蔵入りにするという意味に取れる。ジャニーズタレントや元所属タレントにとっての影響は甚大です」
そんな中、業界内で注目されるのが、元SMAPの中居正広が所有する「遺骨」だ。
「中居は喜多川氏が亡くなった際、後輩の滝沢秀明氏に『骨をかっぱらってくれ』と頼んで、敬愛する喜多川氏の遺骨を小瓶に入れて所有していることを2020年の退所会見で明かしています。今回の『痕跡を消す』とのジュリー氏の宣言を受け、中居が自身の宝物をどうするのか、非常に気になるところです」(前出・芸能関係者)
中居の持つ小瓶が「最後の痕跡」となるかもしれない。
(塚原真弓)