ジャニーズ事務所前社長・藤島ジュリー景子氏が、手紙で綴った自身の叔父である故・ジャニー喜多川氏、母の故・メリー喜多川氏との関係性が注目されている。
10月2日にジャニーズ事務所が開いた会見には、東山紀之社長、井ノ原快彦福社長らが出席していたが、前回の9月7日の会見には出席していたジュリー氏の姿はなく、その代わりに現在の心境や、叔父、母との距離感についてしたためた手紙を井ノ原が代読。そこには、これまで明るみになることがなかった“ジャニーズ最高幹部”との関わりについて紹介されていた。
まずは4年前、実質的な経営トップにいたメリー氏からジャニーズ事務所を相続したものの、「メリーからの命令で取締役にされておりましたが、事実上、私には経営に関する権限はありませんでした」。また、「ジャニーと私は、生まれてから一度も2人だけで食事をしたことがありません」と叔父との希薄な繋がりに言及。また、「母、メリーは私が従順な時はとても優しいのですが、私が少しでも彼女と違う意見を言うと気が狂ったように怒り、叩き潰すようなことを平気でする人でした」と振り返り、年に数回の食事以外は「極力避けて生きてきた人生」という。さらに、そうした強権的な母へのストレスが災いし、20代の頃からパニック障害のような過呼吸の症状が出ていたことも告白。心療内科の医師からは「メリーさんはライオンで、あなたはシマウマだから、パニック障害を起こさないようにするには、この状態から逃げるしかない」と告げられ、以降はジャニー&メリーとは全く関わらずに仕事を進めてきたという。
「また、ジャニー氏が事務所のトップとの印象が強いですが、それについてもジュリー氏は『ジャニーはメリーからお小遣いをもらうという形でした』と、知られざる“姉弟の力関係”を打ち明けました。つまりは、ジュリー氏自身もまた、メリー氏の“恐怖政治”によってメンタルを傷付けられた“被害者”の1人であると訴えたんです。今回の会見欠席もメリー氏のことを話すと過呼吸を起こす恐れがあるとのことで、会見を見た視聴者からは、ネット上に『ヤバい毒親に悩むのはジュリーさんも同じだったんですね』『よく考えたら異性の親戚の性犯罪の尻拭いを世界中から求められてるってかなり気の毒。しかもずっと恐怖を与えられて』などと同情票も散見。もちろん会社側の人間として責任を負う立場ではありますが、ジュリー氏からすると、“どの場面でどう対処するのが正解だったのか?”という思いはあるでしょうね」(テレビ誌ライター)
ただし、ジュリー氏の欠席については、一度目の会見の直後にハワイ旅行に行ったという新たな醜聞も報じられており、その追及を避けようとしているとの見方もある。やはり欠席したことは得策ではなかったように思われるが、それでもメリー氏は相当に激しい性格で、強大な権力を持っていたことが伝わってくる手紙ではあった。
(木村慎吾)