突然ですが、あなたには“結婚願望”はありますか? 「ある!」と率直に答える人もいれば、「今は仕事が大事だから」と言葉を濁す人もいるかもしれません。
国立社会保障・人口問題研究所が2010年に行った「結婚と出産に関する全国調査」の独身者へのアンケートによれば、「いずれ結婚するつもり」と答えた女性は89.4%と約9割。反対に6.8%が「一生結婚するつもりはない」と答えていました。
この数字を見ると、結婚するつもりと答えた人は一見多いように見えますが、実は1987年の23年前の92.9%と比べると、3.5%も結婚希望者が減っているんです。つまり近年、結婚離れの一途を辿っているのです。
同研究所によれば、この結婚離れの原因を探るも、どうやら自営業や正社員に一年以内の結婚願望者が多かったことから、やはり「経済的理由」が大きいと分析しているようです。
ただし、女性にとっての結婚のメリットは「子供や家庭を持てる」ことがトップの理由になっており、次いで、安らぎや愛情面、経済的理由が挙がっています。一方、独身希望者たちは自由に行動できる・働けることを利点として感じているようです。
経済的理由が問題でないのなら、結婚希望者が約9割にも上るのだから「じゃあ、結婚すれば?」と思うかもしれませんが、なかなかそうはいかないのがこのご時世。その理由で多いのは「適当な相手にめぐり会わない」からだそうです。
昔は親が決めた結婚などの、自分たちが決められる結婚ではないケースもありましたが、今ではそのような風習が衰退しています。その点、「えり好み」が結婚離れを加速させているという見方もできそうです。