マルチな活躍で知られる岩井俊二監督がメガホンを取る映画「キリエのうた」が10月13日に公開され、主演を務める元BiSHで現在ソロアーティストとして活躍するアイナ・ジ・エンドの歌と演技に心奪われる観客が続出したようだ。
この映画の主人公は、歌でしか声を出すことができない路上ミュージシャンのキリエ。ある夜、過去の名前を捨てたイッコ(広瀬すず)がマネージャー役を買って出ることから始まる13年間に渡る壮大な物語だ。
「岩井監督は、最初にポカリスエットのCMでアイナの声を聞き、WOWOWで放送されたBiSHのライブを観て驚き、ソロアルバム『THE END』を聞いて衝撃を受けたと告白。そこから“岩井俊二×アイナ・ジ・エンド”の企画が動き始めたことも明らかにしています」(芸能ライター)
アイナが演じるのは、東日本大震災で震災孤児になった小塚路花と震災で行方不明になった姉の一人二役。特に姉の名前、Kyrie(キリエ)を名乗って路上ミュージシャンとして活動する場面で歌われる楽曲は、みずから作詞作曲を手掛けている。
公開に先駆けて行われた釜山国際映画祭でアイナはじめ、主要キャストがレッドカーペットを歩き、広瀬は「歌が国境を越えてつながっていた。忘れられない景色になった」とコメント。共演するSix TONESの松村北斗も「歌の説得力が凄かった」と称賛した。
9月25日には「キリエのうた」プレミアムライブ映像のダイジェスト映像が公開され、アイナはキリエとして映画の主題歌「キリエ 憐れみの讃歌」など劇中の楽曲を披露。圧巻のライブ映像は息を飲むほどの迫力だった。
「10月12日には東京・JR新宿駅、Suicaのペンギン広場にてアイナはKyrieとして路上ライブを敢行。映画の主題歌を披露して、集まった1000人の観客を魅了しました」(女性誌記者)
10月18日にはKyrie 1st Album「DEBUT」をリリース。今後はアーティストとしてはもちろん、俳優としても華々しい活躍が期待できそうだ。
(窪田史朗)