10月26日の夕方5時5分からの15分間、テレビ東京で唐突に放送された「ジャニーズ性加害問題～検証報告と今後の対応～」にネット上で称賛の声が続出している。短い時間ではあったものの、多くの人々が知りたかった細部が明らかにされたのだ。
例えば元報道局員が登場し、所属タレントが逮捕されたことによる警察への取材において、入口で同事務所の幹部と見られる男性から「名刺をよこせ。後で会社に伝えるからな」と威圧されたと証言。その言葉にひるまず取材を続けたと明かした。また、音楽番組の元編成局員は、旧ジャニーズ事務所（SMILE-UP.）に所属するグループ以外の男性グループを出演させようと考えていたところ、同事務所から「出してもいいけど、うちは引くから」と言われたと証言。この音楽番組は、両グループが同じ画面に映らないように配慮するなどしたと説明した。中には性被害を受けたと子どもから告白された元局員もいたそうで、性加害の噂は「知っている人は多くいたのに、誰も指摘しなかった。誰も告発する勇気がなかった」と、反省する声もあがったとした。
「ネット上には『こんなに生々しい証言を聞けるとは思ってなかった。テレ東に対する信頼度が上がった』『テレ東はちゃんと“忖度を理由に報道を控えたことはない”って言ってたけど、他局は違うんだろうなと感じた』『メリーさんに売れっ子タレントの出演要請をしたら“テレ東には出さない。次の人を育てたら？”って言われて、テレ東は売れてないジャニーズの番組を放送して、人気が出たら他局へもっていかれてたって証言がすごくよくわかった』『赤裸々ってこういうことだよね。テレ東はジャニに関して貧乏くじを引かされてたみたいだけど、逆にこれから困ることがなくてよかった』など、驚きとともにテレビ東京に対する賛辞の言葉が相次いでいます」（テレビ誌ライター）
この特番こそ「TVer」やテレビ東京公式動画配信サービス「ネットもテレ東」で見逃し配信してもらいたいものだ。
