麻薬取締法違反で2020年2月に有罪判決を受けた女優・沢尻エリカが、およそ4年ぶりに舞台で本格復帰を果たすことが決まった。さる11月18日に放送された「今田耕司のネタバレMTG」(読売テレビ)で、お笑いタレント・小籔千豊が沢尻を後押しするコメントを残している。
沢尻にとって舞台はキャリア初挑戦。しかも復帰1発目から、東京・新国立劇場中劇場で上映される名作「欲望という名の電車」主演という大役で、没落していく地主の娘・ブランチ役を演じることになる。
これについて、小籔は「4年、表に出てなくて、初めての舞台。不朽の名作。しかも、自分が主演で、名前でチケットを売ってて、1回出たら、はけられない(舞台から降りられない)。セリフを忘れてもずっと観衆の目の前で審査員かのようなお客さんの目の前で演技しながら、セリフをバチッて言うのを注目される」とコメント。続けて、「4年ぶりにやるのって、めっちゃ根性ある」とブランク明けから初挑戦に臨む姿勢を讃えている。
「沢尻は07年に映画の舞台あいさつで不機嫌な答弁を連発した“別に”騒動後も、約5年、映画界から離れ、12年に公開された『ヘルタースケルター』で復帰。その際、冒頭から一糸まとわぬ“初マッパ”ラブシーンと新たなチャレンジに挑む姿を見せてきました。今回も、多くの名優が演じてきた名作舞台での復帰とあって、話題性は十分。ですが、やはり世間は“身内に甘い芸能界”というポイントに着目しています。その意味で、小籔は薬に手を染めたことの過ちよりも、ブランクからの初舞台に着目し、その根性を称えましたが、ネットには『芸能人は犯罪を犯しても大抵の人が復帰してるよね。根性とは何か違うな。甘い世界だよ』『根性がある奴は薬に手を出さない』『顔が良ければ何でも正当化してもらえるね。やれやれだわ』『不思議だねー。一般社会なら終わってるけどね。犯罪者でしょ』などと呆れる反応もみられました」(テレビ誌ライター)
小籔は沢尻と同時期の19年に同じく麻薬取締法違反で逮捕され有罪が確定した俳優・ピエール瀧についても、逮捕直後に放送された「あさパラ!」(読売テレビ)で、「またいつかどこかで共演したい」「薬物で騒動を起こされた方も復活して、今は元気にファンの方を喜ばせている方もたくさんいる」と将来的な復帰を支持。沢尻に限らず、薬で不祥事を起こした俳優に寛容な姿勢を示してきたが、世間の実情からすると、“甘すぎる”という感情を抱く人がまだまだ多いようだ。
(木村慎吾)