これから迎える年末年始といえば、仕事が立て込んで疲れが溜まりがち。忘年会から新年会まで付き合いも重なり、いろんな意味で身体への負担が大きいですよね。そんなとき、免疫力が下がってしまうと、いま流行中のインフルエンザにかかるリスクも!
そこで、東京慈恵会医科大学附属病院栄養部部長の管理栄養士である濱裕宣さんのアドバイスのもと、免疫をサポートしてくれる食事の選び方について詳しくみていきましょう。
■鍋は牡蠣鍋や鮭鍋を選ぶ!
年末年始定番の鍋料理は、野菜と肉や魚がたっぷり取れる上に身体も温めてくれるため、栄養バランス満点の理想的なメニューです。とくに、栄養ドリンクにも含まれていることでお馴染みの栄養素であるタウリンは免疫力アップにも有効で、タウリンが豊富な牡蠣やビタミンDが豊富な鮭を使った鍋が冬にはオススメなんだそう。
タウリンは牡蠣の他、イカ・タコなど魚介類にも豊富に含まれていますし、そんな魚介類には粘膜を強くしてくれてウイルスの侵入予防にもつながる亜鉛も豊富に含まれているそうです。
■味噌汁の具は玉ねぎにユーグレナをちょい足しする!
いつもの味噌汁の具には玉ねぎを選び、ユーグレナをちょい足しするのが免疫対策として効果的なんだとか。ユーグレナはワカメや昆布、クロレラと同じ藻の一種で、動物と植物の両方の特徴を持ち、ビタミン、ミネラル、アミノ酸、不飽和脂肪酸など59種類の栄養素をバランスよく含んだ食品です。継続的な摂取が、感冒症状(かぜ様症状)の発生および諸症状の重症化を抑制することが分かっているそうです。
また、ユーグレナの継続摂取により、主にユーグレナ特有の成分で食物繊維の一種であるパラミロンが、免疫バランスを保ってインフルエンザウイルス感染症状を緩和するなど、免疫が関わる諸症状を緩和する可能性も報告されているそう。
玉ねぎに含まれるポリフェノールとユーグレナに含まれるケルセチンが合わさると、より高い抗ウイルス効果が期待できるため、玉ねぎのお味噌汁にユーグレナパウダーを入れるとよいそうです。
これまでの自粛ムードから、この年末年始は人との食事の機会も例年より増えることでしょう。だからこそ、免疫対策として質にこだわった“食事”をとくに意識してはいかがでしょうか。