まさか朝ドラでそんなヤバい関係を描く可能性がありえるのだろうか…そう心配する声もあるようだ。
11月29日放送のNHK連続テレビ小説「ブギウギ」第43回では、ヒロインのスズ子(趣里)に弟子入りを志願した小夜(富田望生)が、スズ子の父親・梅吉(柳葉敏郎)と意気投合。下宿で宴会を始めてしまい、スズ子に激怒される場面が描かれた。
親に捨てられたという小夜は、梅吉に父親の影を感じていると告白。一方の梅吉も小夜のことを気に入った様子で、出征中の息子・六郎(黒崎煌代)の嫁に欲しいとまで言い出す始末だ。
激怒したスズ子に追い立てられ部屋を出て行った小夜だが、これで物語から退場してしまうのか。それとも舞い戻ってくることになるのか。小夜の行動次第では、朝ドラらしからぬ展開もあり得るというのである。
「梅丸楽劇団での活動に忙殺されるスズ子とは裏腹に、小夜は梅吉の下着を洗濯して畳むなど甲斐甲斐しさを見せています。そんな小夜に『梅吉さんなんて他人行儀な呼び方すな。父ちゃんでええ』と心を寄せる梅吉ですが、その言葉の裏には生臭い欲望が隠れているように見えて仕方がありません」(テレビ誌ライター)
最愛の妻・ツヤ(水川あさみ)に先立たれ、自暴自棄になっている梅吉。娘のスズ子には住むところも生活費も世話になっており、頭が上がらない状況だ。
時代が戦時色のなか年齢的に召集令状が届くこともなく、文字通りにやることのない日々を送るだけ。そんな男やもめのもとに、うら若き女性が転がり込んできたら、いったいどうなるのか。
「これで梅吉に生活能力があれば、小夜を娘のように可愛がることもできるでしょう。しかしごくつぶしに過ぎない状況を鑑みれば、妻を失った寂しさを小夜にぶつける未来は容易に想像できます。小夜にしてもスズ子のようになりたいと弟子入りしてきましたが、親に捨てられ奉公先から逃げ出した様子ゆえ、弟子入りは現実逃避の方便に過ぎなそう。自分を大事に思ってくれる男性が現れれば、身も心も委ねてしまっても不思議ではありません」(前出・テレビ誌ライター)
これが民放ドラマであれば、そんなどろどろした愛憎劇もありえるところ。スズ子が父親のだらしなさに頭を抱えている現状も、そんな展開を後押しするところだろう。
だが朝ドラにて、梅吉と小夜という世代を超えた禁断の愛が描かれる可能性があるのか。小夜がスズ子に追い出されたままフェードアウトするとも思えないが、今後の展開によからぬ期待を抱く視聴者も少なくなさそうだ。