12月3日に放送された「ボクらの時代」(フジテレビ系)でムロツヨシ、江口のりこ、酒向芳の「劇団出身者」の3人が鼎談。微妙なパワーバランスを感じさせた。
最年長で現在65歳の酒向は小日向文世と同じ「オンシアター自由劇場」出身。江口は現在も「オンシアター自由劇場」を退団した柄本明、ベンガル、綾田俊樹が旗揚げした「劇団東京乾電池」に所属している。ムロはかつて、本名で「劇団東京乾電池」の研究生になったものの、卒業公演の稽古2日目に「55枚のチケットノルマがどうしても理解できなくてイヤ」という理由で退団したことが明かされた。
そんなムロは江口より2期上の先輩だったそうだ。ムロは江口の1期上だと話していたが、番組中に江口がそれを訂正していたのだが、
「さらに、江口は酒向に対しても、放送中のドラマ『うちの弁護士は手がかかる』(フジ系)で共演しているため“この番組(ドラマ)が初対面だよね”と言う酒向に『初対面ではない』とピシャリ。京都にある松竹の撮影所で会っていること、芝居でもそんなに絡んでいないが、『私がカウンターの中にいてお酒を出すぐらいのそういうやつ』などと江口が説明すると、酒向は手を叩いて思い出すというひと幕もありました」(テレビ誌ライター)
また、ムロはトークの中で、「東京乾電池」にいたことを柄本明と共演するまで明かしたくなかった心境も語っていたが、チケットノルマがイヤで退団したことも含め、ムロの気持ちが、江口は「理解できない」と首を傾げた。一方、50歳でやっと役者のみで食べられるようになった酒向は54歳で結婚して、現在8歳になる長男と妻との3人暮らしだが、“家族欲”があるというムロに、江口と「一緒になったらどうなの?」と軽口を叩くと、速攻で江口が「絶対イヤ! 家で絶対暗いもん」と半ば叫ぶように拒絶。さらに「今日1日あったことを絶対こうやって考えてそう」と頭を抱えるジェスチャーをすると、ムロは「あながち間違ってないな」と苦笑した。
「江口は過去に、ムロに写真を見せ、女性を紹介しようとしたことがあったそうです。ムロが『江口に紹介なんかしてもらったら、くっつくのも離れるのも無理じゃんか』と拒否した心境を明かすと、今度は江口がなぜ拒否されるのか理解できない表情になっていました。おかしな先輩後輩のリアルな関係を、視聴者は楽しめたのではないでしょうか」(芸能ライター)
お三方のような、劇団出身の実力ある役者が、今のドラマ界を支えていることは間違いない。