旧ジャニーズ事務所のタレントをマネジメントする新会社「STARTO ENTERTAINMENT(スタート・エンターテイメント)」の福田淳社長が、12月9日に報道陣の取材に対応。およそ160人の所属タレントの中で「1番トップ」だと感じる人物について言及した。
旧ジャニーズの社長就任後、初めて記者からの質問に応じた福田氏。社長を引き受けると決めたのはいつ頃かを聞かれ、「10月の終わりです」と答えると、その後の1カ月間で、「取締役陣を作って、新しい会社の名前を決めて、来年の本格的な春の稼働に向けて、形を作ってきた」と新体制構築の作業に追われてきたと話した。
また、160人のタレントを抱える大所帯とあって、記者が「この方から、こんな話があったという具体的なエピソードがあれば」と質問。福田氏は「個々の話は申し上げられないんですけれども、やっぱり1番トップで言うと、木村さんなんで。1番最初に木村拓哉さんにご挨拶させてもらって、自分がこれから重責を担おうとしていること。そして、それについては支援してほしいことを伝えて、分かって頂けたと思います」と話し、初めに挨拶をしたのが“トップ”の木村拓哉だということを明かした。
続けて、木村の印象を「非常にオーラのある方で、本当にスターですよ。僕もずっとやっぱりファンですしね。こういう方と仕事をご一緒させて頂くなんて、そんな事が起きるだなんて、10月2日の段階では全く想像してませんから」とし、所属タレントへの熱いリスペクトをも口にしている。
「旧体制でも実質的な“トップ級”に位置していた木村ですが、2021年に事務所の“長男”近藤真彦が退所し、今年の9月には東山紀之もタレントを引退して補償会社『SMILE-UP.』社長に就任。今や間違いなく名実共にトップの座に君臨し、新社長に『ずっとファンでした』と言わしめるカリスマ性は健在です。ただ、世間からは、就任早々のこのコメントに違和感を覚える反応が多く、『木村拓哉へのヨイショはもうやめてください』『被害者補償に関しては一切手を挙げず、トンチンカンな英語のコメントしてるだけなのにね』などと木村をヤユしつつ諫めるような声が続出。その輝かしい実績を鑑みれば、木村がトップであることは明白なのですが、その“トップ”が、いまだに補償問題にはいっさいノータッチの姿勢を貫いているようにも見え、『無責任』『この人だけ呑気』と感じさせてしまう状況が続いています。あくまで創業者が起こした性加害問題であり、木村には罪がないわけですが…」(テレビ誌ライター)
そうした世間からの反感と新社長の言葉には若干のズレがあり、違和感を覚える要因となったのかもしれないが、いよいよ新会社のタレントトップの立場から、一連の大問題について、核心をついた声明が出ることが望まれる時期なのかもしれない。
(木村慎吾)