俳優の遠藤憲一が、12月9日に自身のインスタグラムを更新。保護犬を家族として迎えたことを報告した。
遠藤は「保護時には栄養失調と足にケガをしていたそうで、長い病院暮らしを経て、今は散歩もできるようになりました。何カ月間も病院で『クロミ』と呼ばれていたので、名前は変えずにそのままクロミです。女の子です。みんな、よろしくね」と、保護犬・クロミと散歩をしている写真など3枚を投稿。実に微笑ましいエピソードだが、実は遠藤、もともとは犬嫌いだったという。
「2020年に配信された『テレ朝POST』では『俺は中学生の時、犬に追いかけられて噛まれたことがあって、トラウマになっていたから犬は嫌いだったんだよね』と告白しています」(芸能ライター)
その遠藤が一転して犬好きになったのは、役者人生を変えた愛犬との出会いがあった。
遠藤は、17年に放送された「天才!志村どうぶつ園」(日本テレビ系)に出演。遠藤が役者業で軌道に乗り始めた1997年に、マルチーズのまめちゃんと出会い、その1年半後に同じくマルチーズのエレキがやってきたと紹介。もともと犬嫌いだった遠藤は、当初は慣れない世話に苦戦しながらも、やがて愛犬家に変身。しかし07年に、まめちゃんが免疫介在性血小板減少症を発症。介護生活が9年続き、妻は24時間介護。遠藤もできる限りサポートしています。妻が当時撮影した映像には、遠藤が、弱りきったまめちゃんに優しく水をあげる様子が映っていました。献身的な介護のもと、14年1月にまめちゃんが、16年2月にエレキが天国へ召されました」(前出・芸能ライター)
愛犬2匹との出会いと別れは、遠藤の役者人生に大きな影響を与え「人間は不可思議な生き物で、まだまだいろんな可能性がある。喜怒哀楽だけでなくいろいろなものが眠っている。役者はまだまだ表現があると思う。とにかく生き物の命はすごいってことを教えてもらいましたね」と語っている。
新たに保護犬を迎え、これからの演技にもますます深みが増して来るに違いない。
(窪田史朗)