お笑いコンビ・ウエストランド(井口浩之、河本太)の芸はある意味で唯一無二と言えるのではないか。井口いわく2022年度のM-1グランプリを制したにもかかわらず、“とある理由”で後輩が誰も単独ライブに足を運んでくれないのだというのだ。
いつもの如く、井口が不満をぶちまけたのは、12月18日までに更新された東野幸治のYouTubeチャンネル「東野vs」。昨年のM-1で、さや香やロングコートダディら実力派を抑え、見事王者に輝いた井口は、超多忙となり、バラエティ番組から引っ張りだこに。
ただ、11月に開催した単独ライブでは、一般客の爆笑はかっさらったが、「M-1チャンピオンなのに芸能人は誰も観に来ないし、芸人連中も来ないんです」と同業者からの関心がなかったと怒る。
普段から面倒を見ている後輩芸人の姿もなく、さすがに激怒して「なんで来なかったの?」と尋ねると、「正直ウエストランドさんのライブを観ても、何一つ勉強にならないんで…」との返答が。これに東野は「ボケの切り口がどうとかじゃなくて、魂の叫び。君らのはパンクやからね。そんなの観に行く時間があるんやったら、今をときめくコンビを観るほうがよっぽどタメになるってことでしょ?」と、後輩らの本音を推察していた。
「ウエストランドの漫才は、モテないキャラの井口の嫉妬を放出する“私情”がネタの大部分を構成しており、それらをいっさい噛まずに流暢にまくし立てる姿は圧巻の一言なことは確かです。また、東野は昨年7月配信『東野vs』でもゲストに井口を招き、低身長や歯並び、耳の形状など容姿をイジりまくるも、それが毒舌を吐いても炎上しない理由の一つだと分析。井口について『全て、いいやつは神様から取り上げられた』『みんなが不憫に思ってる』としながら、『唯一、反逆者のマインド』を神から与えられたと“絶賛”しています。ネットでも、単独ライブに後輩が観に来ないのは“井口の唯一無二な才能によるもの”だと考える人が少なくないようで、『あのスタイルはなかなかマネできない』『他人にマネできない唯一の個性ってこと』と見る向きや、『そんな事で怒ってる井口さんがまた良いんですよね』『これもネタの一つになる』とする反応もありました」(テレビ誌ライター)
誰からも模倣されず、常に“アウトロー”を走り続けることができれば、キャラ被りやライバル増加を阻止することにも繋がりそうだ。神様から“唯一与えられた反逆者マインド”を糧に、24年も突き進んでほしいところである。
(木村慎吾)