朝ドラファンが気を揉んでいるようだ。
年末に放送される「第74回NHK紅白歌合戦」の曲順が12月26日に発表され。今を時めく「新しい学校のリーダーズ」がトップバッターを務めることが分かった。その一方で、今回のラインアップにザワつく向きもあるという。
「現在放送中の朝ドラ『ブギウギ』に関連する歌手や企画が皆無なのです。ヒロイン役の趣里が審査員を務めるわけでもなく、同日に発表された“見どころ紹介”にも『ブギウギ』に関する記述はなし。それに対して今年前期の朝ドラ『らんまん』に関しては、主題歌を歌唱したあいみょんが歌手として出場するほか、主人公を演じた神木隆之介の出演も決定。ヒロイン役の浜辺美波は司会を務めており、朝ドラに関しては極端なほどの“らんまん偏重”となっています」(テレビ誌ライター)
後期朝ドラのヒロインが紅白に出ないことがどれほど異例なのか。昨年の第73回紅白歌合戦では「舞いあがれ!」の企画こそなかったものの、ヒロインを務めた福原遥はゲスト審査員を務めていた。
一昨年の第72回では、「カムカムエヴリバディ」でヒロインを務めた上白石萌音が歌手として出場。3年前の第71回では「おちょやん」ヒロインの杉咲花がゲスト審査員を務めていたものだ。
同様に第70回では「スカーレット」ヒロインの戸田恵梨香が、第69回では「まんぷく」ヒロインの安藤サクラがゲスト審査員を担当。第68回では「わろてんか」ヒロインの葵わかなが、同作の主題歌を歌う松たか子の応援に駆け付けていたのである。
「しかし今年は『ブギウギ』の主題歌をヒロインの趣里自身が歌っているにも関わらず、趣里は出場者にもゲスト審査員にも名を連ねていません。このままだと今年は後期朝ドラのヒロインが紅白に不在という異常事態になってしまうのです」(前出・テレビ誌ライター)
いくら後期の朝ドラが大阪放送局の制作だからとはいえ、これほど露骨に無視されるのもなんとも異様な話。このまま今年は「ブギウギ」に関する演出が皆無なのだろうか。
一部のメディアでは「ブギウギ」で作曲家の羽鳥善一を演じている草彅剛のゲスト出演があり得ると報じてきた。しかしこの段階で草彅の名前がラインアップにないことから、その目もなさそうだ。そうなると趣里はせっかくの朝ドラヒロインにもかかわらず、紅白に無縁となってしまうのだろうか。
「趣里のファンが期待を抱いているのは『キャンディーズ50周年 紅白SPメドレー』に出場する伊藤蘭のコーナーです。ご存じのように趣里は伊藤の娘ですから、趣里が登場するとしたらここが最有力候補。母親が歌うバックで得意のダンスを披露してくれるのではないでしょうか」(前出・テレビ誌ライター)
いまだ趣里の出演が発表されないのは、サプライズとして当日のお楽しみに残しておくためか。朝ドラファンは一年が終わる間際までドキドキが続くことになりそうだ。