今年も元日恒例の「芸能人格付けチェック!」(テレビ朝日)でメインのゲストとして登場するGACKT。毎年、高級ワインがどれかを当てるために、グラスを傾ける姿が印象的だが、かなりの酒豪としても知られるだけに、年末に自身が主催した酒宴のハードさは、ハンパじゃなかったようだ。
放送からさかのぼること10日ほど前の昨年12月20日、GACKTは、自身のXを更新。仲間たちと“地獄の忘年会”を行ったことを報告。芸能人、ミュージシャン、俳優、格闘家、経営者といった「良いオトコだけの忘年会」を行ったといい、その総酒量は「ウイスキー10本、焼酎5本、日本酒3本、ワイン5本。シャンパン5本。テキーラ20本」と膨大だったことを明かした。さらに「最後のテキーラ祭りは地獄の忘年会と呼ぶに相応しいフィナーレ」とつぶやくなど大騒ぎしたようだ。
参加者はGACKTが言及しただけでも川崎麻世や本郷奏多、TUBEの前田亘輝、ビジュアル系ロックバンド・MEJIBRAYのギタリスト・MiAなどそうそうたるメンバーが勢ぞろい。GACKTいわく、前田と川崎は酒が強く「あの2人はバケモン」、MiAは酔い潰れ、本郷は「最後まで気合い入れて立ってた」という。
GACKTは「こうやって大切な仲間との馬鹿騒ぎも1年に1度は必要。『時代が違う』『そんな時代じゃない』と言われるのは分かってる」としつつ、「ただ、時代が変わってもGACKTの生き方は変わらないし、変えるつもりもない。自分に正直に生きていこうぜ」と締めている。
ネット上ではこの投稿について、「めちゃくちゃ楽しそうです」「この時期は飲み会が多くなるし、気持ち的にも浮かれるからGACKTの動画見て楽しそうだなって思った。皆好きで集まった人達だし、わいわい楽しく飲んでいるならいいと思う、時にはこういった飲み会や集まりも息抜きには大事かなって思う」「気が置けない仲間と楽しくて幸せな時間を過ごすのは最高ですね」など共感の声が続出していた。
「ところが、翌21日、ニュースサイト『Smart FLASH』が同様の内容を報じたところ状況は一変。記事では、五良会クリニック白金高輪理事長・五藤良将医師が『公衆の注意を引く著名人が、“テキーラ祭り”のようなイベントを提唱することは、慎重に考えるべきです』と“怒りの声”を上げていることを紹介。ほかにも『多量のアルコール摂取は、深刻な健康リスクをもたらし、最悪の場合、急性アルコール中毒により死に至る危険性がある』『冬季には、酔い潰れて寒い場所で寝てしまうと、凍死するリスクが高まる』『過去にはテキーラの大量摂取による死亡事例も報告されています。飲酒した量を“誇る”ような忘年会は危険』といった“警告”をしました」(芸能記者)
結果、ネット上では「医者の言う事はごもっともですね。お酒は間違えるとほんと恐ろしいです。有名人ともなれば、何でもない発言でも影響力ありますからね」「影響力のある大人がこういうことをすると学生や若者の急性アルコール中毒の死亡事故が起こる温床になりかねないでしょう」「一流人芸能人を謳うのならば、いつまでも誤った昭和の根性論をかざさずに、正しい知識を世間に広げて欲しいものです」など、批判の声が激増する事態となった。
「コロナ禍を振り返ってみても、権威ある専門家の声に人はすぐ影響されてしまうもの。今回のネット民のてのひら返しにもそうした法則を感じます。ただ、Xの投稿を見る限り、GACKTは“テキーラ祭り”を提唱はまではしていませんし、そもそもいい大人はGACKTの忘年会を見てマネしようとは思わないのでは…」(前出・芸能記者)
いずれにせよ、GACKTの酒宴の参加者に、煽られるままに大量飲酒して、救急車で運ばれるような人が、今後、出ないことを祈るばかりだ。
(柏原廉)