毎年フォーブス誌が発表する「ハリウッドで最も稼いだ女優ランキング」によれば、2014年7月~2015年6月までの1年間の間に5200万ドル(約64億円)を稼ぎ出した、ジェニファー・ローレンスが第1位に輝いたという。
オスカーの常連としていまや押しも押されもしない名女優の仲間入りを果たしているジェニファーだが、この1年は世界中でメガヒットを記録したシリーズ映画の第3弾「ハンガー・ゲーム FINAL: レジスタンス」も要因の一つだが、彼女を1位に押し上げたいちばんの理由は、ディオールとの高額広告契約が最も大きいとか。
2位のスカーレット・ヨハンソンも3550万ドル(約44億円)とジェニファーには大差をつけられたが、ブロックバスター映画「アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン」への出演も一役買っているとはいえ、やはりドルチェ&ガッバーナとソーダストリームの高額広告契約の収入が順位を押し上げたと言われている。
例えば、ジュリア・ロバーツ(6位)、アンジェリーナ・ジョリー(7位)よりも上位の5位にジェニファー・アニストンがランクインしているが、日本人なら「他にも映画でヒットを飛ばしている有名な女優がいるのに‥‥」と思ってしまうだろう。しかし彼女の場合も美容液のアビーノ、化粧品のリビング・プルーフなどからの広告収入が大きく貢献して1650万ドル(約20億円)を稼ぎ出す結果となった。
女優は男性俳優よりギャラは抑え目にされるというハリウッドにあって、稼ぐ女優のキーワードは「映画で有名になって顔を売り、“美の広告塔”として荒稼ぎする」というパターンが多い。日本の芸能界でもCM収入は非常に大きいが、汚れ役や悪役などをやってイメージを損なう映画やドラマの仕事は断わって、CMのクリーンなイメージだけを大切にしようという事務所やタレントが多いのとはそこが違うようだ。
それにしても、1位のジェニファー・ローレンスは弱冠25歳ながら、日給に換算すれば約1750万円の稼ぎ。日本の一般OL4~5人分の年収をたった1日で稼ぐことになる。この1年でこんなに稼いだのなら、大騒動になったプライベート写真流出の傷もそろそろ癒えているのかもしれない。