昨年12月に「週刊文春」が報じたダウンタウン・松本人志を巡る「性加害報道」が新局面を迎えている。
2015年に高級ホテルで行われた部屋飲みで、松本から性的行為を強いられたと複数の女性が告発している今回の報道。所属する吉本興業は「客観的事実に反するもの」と報道内容を全面否定し「今後、法的措置を検討していく予定」としていたが、1月8日に「松本人志の今後の活動に関するお知らせ」と題した文章を公式サイトに掲載。松本の芸能活動休止を発表した。
「まずは様々な記事と対峙して、裁判に注力したい旨の申入れ」が松本からあり「裁判との同時並行ではこれまでのようにお笑いに全力を傾けることができなくなってしまうため、当面の間活動を休止したい」との意向が示されたという。
同日、松本は「事実無根なので闘いまーす。それも含めワイドナショー出まーす」と投稿。すなわち、自身がかつてコメンテーターを務めていた「ワイドナショー」(フジテレビ系)で活動休止の経緯を説明すると明かした。
日本中に衝撃が走った松本の活動休止。テレビ業界は松本不在の対応を迫られている。
「現在、松本が出演する地上波のレギュラー番組は7本。この中で自身の名前を冠した『まつもtoなかい』と『人志松本の酒のツマミになる話』(いずれもフジ系)の休止は避けられないでしょう」と語るのはテレビ関係者だ。
コンビで出演する番組も大半が差し替え濃厚だという。
「『ダウンタウンDX』『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!』(いずれも日本テレビ系)も松本不在では成立しない。これらも別番組への差し替えとなるのでは」と続ける。
気になるのが「水曜日のダウンタウン」(TBS系)の動向だ。
「『水ダウ』はVTRがメインの番組なので、タイトルを変更して同様のコンセプトで継続できる可能性はある。その場合、相方の浜田雅功も外れて別の吉本芸人をメインに置くのが現実的。そうなると一昨年に松本がコロナに感染した際に代役を務めた麒麟の川島明が最有力となってくるでしょうね」(前出・テレビ関係者)
各局への影響は計り知れない。
(塚原真弓)