1月4日放送のテレビ朝日開局65周年記念 松本清張 二夜連続ドラマプレミアム 第二夜「ガラスの城」で静岡県警のベテラン刑事・倉田文則を演じた高嶋政伸にネット上では「物足りなさを感じた」「もっと暴れてほしかった」と指摘する声が数多く書き込まれているようだ。
その理由は、高嶋がすっかり怪優としての確固たるポジションを築いてしまったからに尽きるだろう。
昨年大反響となった「大奥 Season2幕末編」(NHK)でも、幼い頃から娘を暴行し続け、その行為を続けるために娘を13代将軍・徳川家定にした12代将軍・徳川家慶を見事に怪演。登場シーンは少なかったものの、殺意を覚えるほどのおぞましい父親役は高嶋でなければ演じられなかったことだろう。そんなどぎついヒール役に比べると、今作で演じた倉田は至って普通の刑事役なのだから、物足りなさを感じるのは当然のこと。むしろ“怪優としての高嶋”を見たいという称賛に近い声ではないだろうか。
「ネット上には『高嶋政伸ってこういう普通のキャラもサラッと演じられる人なんだと再確認できた』『ヒール役が続いてたから忘れかけてたけど、1990年から2002年までは「姉さん、事件です」が決めゼリフの「HOTEL」(※TBS系ドラマ)で好青年を演じててよく似合ってたんだよね』『ギッラギラの悪役ばかりが記憶に残りやすいけど、私は後輩思いの刑事役も好き。というか高嶋政伸が好き』といった声があがっています」(女性誌記者)
怪優と呼ばれるようになっても、こうして時には柔らかい物腰の仕事ができる普通のキャラも演じる姿を見せてほしい。