ダウンタウン・松本人志による「番組の私物化」が波紋を広げている。
「週刊文春」により複数女性への性加害が報じられた松本は1月8日に「裁判に注力したい」として芸能活動の休止を決断。
同日に「事実無根なので闘いまーす。それも含めワイドナショー出まーす」と自身のXに投稿。「古巣の番組で釈明するのではなく記者会見すべき」との批判を受けてか、翌日には「ワイドナショー出演は休業前のファンの皆さん(いないかもしれんが)へのご挨拶のため。顔見せ程度ですよ」とポストしていた。
こうして1月14日放送の「ワイドナショー」(フジテレビ系)に出演する予定だった松本だが、1月10日にはフジテレビが松本の出演を取りやめる決定を下したのだ。
同局は「吉本興業と協議の上、総合的に判断しました」と説明しているが、ゴタゴタの余波は収まりそうにない。
「番組を私物化しようとした松本に対して、局の上層部はカンカンですよ」と語るのはフジテレビの関係者だ。
「放送法に『意見が対立している問題については、できるだけ多くの角度から論点を明らかにすること』と明記されているだけに、トラブルの当事者である松本を出演させてしまったら大問題。彼の主張をそのまま流してしまえばBPOの審議対象になったでしょう。直前に回避できて良かったものの、一時とはいえ松本の出演を検討し『番組の私物化』を許していた『ワイドナショー』制作陣への風当たりが強くなっているんです」
こうして急浮上しているのが「今春打ち切り説」だ。
「昨年末にはゴールデン帯で特番を放送するなど、フジの看板番組ではあるのは間違いありませんが、今回のゴタゴタで『今春打ち切り』を主張する声が幹部から相次いでいる。批判は高まるばかりで、改編のタイミングより前に終了となってもおかしくない状況です」(前出・フジ関係者)
松本問題の激震は続く。
(塚原真弓)