ナポリタンのおいしい喫茶店を取材すると、多くのお店でやっているのが、茹でたスパゲティを一晩冷蔵庫に寝かせて“もちもち”にする、というワザ。茹でたてアルデンテのイタリアンパスタとは真逆か? 日本の喫茶店だからこそ生まれた、もちもちを重視した作り方だったりします。
実際に家でナポリタンでも作るか~と思っても、一晩寝かせるなんてことはしない。だってすぐ食べたいし。けれど、これがあれば喫茶店のあの「もちもちナポリタン」に近づけるというものをコストコで発見! それがマ・マーの「茹でスパゲッティ」10食入り998円。1袋なんと約100円なんです!
中身は、ナポリタン3袋、ミートソース3袋、イタリアン4袋。それぞれに、すでに湯通しされているのか、柔らかくなっているパスタと、粉末イタリアンソースや粉末ナポリタンソース、ミートソースがついています。ミートソースだけはソースの袋を湯煎しなくちゃいけないのですが、ナポリタンとイタリアンはフライパン一つでOK。野菜やウィンナー、ベーコンなどを炒め、麺を入れて、ソースを加えたら出来上がり! 何なら、パスタを皿に入れてラップして温めて、後から粉末ソースを混ぜちゃえば完成、というズボラ料理のカガミのようなレシピになっています。
麺がすでに柔らかい、ということは、喫茶店が一晩パスタを寝かしたのと同じ状況(のはず)…。ということで、ナポリタンの袋を開け、冷蔵庫にあったベーコンと冷凍パプリカと玉ねぎを炒めて合わせたところ、自分でも笑っちゃうほどに、「喫茶店ナポリタン」の完成! ケチャップ感は自分の好みでプラスしても良さそう。完成したナポリタンの横にコーヒーとかクリームソーダとか置きたくなっちゃう、ザ・喫茶店のナポリタンが爆誕。このもちもち感を家で作れちゃうとは~。と思わずニヤニヤしてしまいます。
イタリアンソースのほうも同様。こっちはベーコンじゃなくてソーセージ、もちろん斜め薄切りでしょう。そしてミートソースはミートソース、という名前だけれど、ひき肉感ほぼないので、トマトソースだと思えば全く問題ないし、自分でひき肉を炒めてプラスしても良さそうです。
何しろ茹でなくていいから鍋に大量の水を沸かす必要ナシ。なので後片付けも楽だし、いざという時、大量の水が使えないけれど温かい料理が食べたい、という時にも重宝しそう。ストック食材としても優秀な気がします。購入時、賞味期限は半年後だったので、そこまで長期ストックはできないけれど。
ということで結論。“ザ・喫茶店”のナポリタンの「あの味」!…を家で再現したいなら、マ・マーの「茹でスパゲッティ」がとってもオススメですよ!
(ロドリゴいしざわ)