年明け前、都内の隠れ家風バーにとあるイケメンが友人らと酒を酌み交わしていた。
そのイケメンの正体は、日本人にして最速記録でチャンネル登録者数1000万人を突破し、現在は1630万人ものフォロワーを持つ人気YouTuber・「Spider VAMBI」であった。
彼はもともと、アイドルグループに在籍していたインフルエンサーの「ゆん」とともに「ヴァンゆん」というカップル系YouTuberコンビを組み、チャンネル登録者数220万人を誇っていた。
しかし、2022年12月に無期限活動休止し、その後ゆんは人気YouTubeグループ・フィッシャーズのリーダー・シルクとの結婚を発表。視聴者からは、ヴァンビへ同情の声が寄せられたが、その間彼はどんなに叩かれようともめげず、0からチャンネルをスタートし、海外向けのショート動画をバズらせ、大成功したのだ。そんな2人は昨年9月に解散し、それぞれソロの道を歩んでいる。
冒頭の、バーでヴァンビを見かけたという女性が当時の状況をこう語る。
「帽子にメガネで変装していましたが、隠しきれないオーラと独特の声で、私と一緒にいた友人もすぐにヴァンビくんだと気づきました。彼らの席にはYouTuberらしき男性も同席していて、どうやったらチャンネル登録者数が増えるかをヴァンビくんに聞いているのが耳に入ってきました。その男性が『海外の人たちにも見てもらうために動画に字幕をつけたり、工夫しているんですけど…』と聞いたらヴァンビくんは、『字幕はもう古いです。今のYouTubeはノンバーバルですよ。言葉がなくても伝わる、どの国の人にも見てもらえる動画が強いです』とアドバイスをしていたんです。YouTubeで2回成功した人はすごいな、って、思わず友達と顔を見合わせてしまいました」
動画ではおちゃらけたキャラクターで人気者となったヴァンビだが、意外にも素顔はマジメでストイックなのであった。
(佐藤ちひろ)