2004年から14年までのおよそ10年間、芸能活動を休止していたタレント・ヒロミだが、復帰後もスムーズにバラエティ番組からのオファーが絶えないのは、その“人たらし”な人間性にあるのかもしれない。
1月14日に放送された「ドーナツトーク」(TBS系)にゲスト出演したヒロミは、芸能界の大御所たちとの交友にまつわる話題で、お笑い芸人の故・横山やすしさんとの関係について言及。「オレは好かれてて、何かご飯にすごい連れてってもらったりとか。それがあったから今いられるぐらいな」と振り返り、他にビートたけしやタモリといった「レジェンド」たちにも「今の子たちは行くのかどうかわかんないけど、オレなんかはグイグイ行って」と、食事に連れて行ってもらえるようみずからアピールしにいったという。
ヒロミは「『今日はご飯どこですか?』って、たけしさんの所に行って。たけしさんって本当に静かで、あんまり楽屋に人もいないし、みんな近寄れない感じなんだけど、ボクは若い頃からグイグイ行って、よくご飯とか行きましたよ」と積極的に相手の懐に入っていったようだ。
「多くの人が躊躇するような大御所相手にも、物怖じせず自身をアピールしていたというヒロミには、世間から『一見生意気そうに見えても裏表がないからいいのかもしれない』『ある意味才能だよね。凄く羨ましいです…』『会社でうまくやっていく人の条件』と人懐っこさを評価する声がありました。ヒロミは19年1月にビジネスメディア『新R25』のインタビューで、堺正章ら先輩タレントとの距離感について『俺は堺センセイにもずっとタメ口だったし、先輩にも“おじさん(たけし)”、“おい、森田(タモリ)”なんて呼んでたからね。それでいい関係ができてるから大丈夫なんだよ』と言及。『大御所から可愛がられるコツ』を聞かれると、『エライ人をイジるにしても、側近の顔を見たら限界点がわかるんだよね。本人をイジって笑いを取りながら、視界の端っこで付き人の顔を見て、笑顔がなかったらやめとかなきゃいけない』と独自の処世術を明かし、“イジり”と“失礼”のギリギリのゾーンを巧みに嗅ぎ分けていたようです」(テレビ誌ライター)
さすがにヒロミ以外でタモリを「おい、森田」と呼べる強心臓はなかなか稀有だろうが、タモリからすると、“面白いヤツだな”と次第にハマっていったのかもしれない。
(木村慎吾)