韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領の親友の崔順実(チェ・スンシル)が職権乱用や強要などの罪で起訴されたスキャンダルが、ソチ五輪・フィギュアスケート金メダリストのキム・ヨナにも飛び火した。
崔被告の側近、チャ・ウンテク容疑者が制作を手掛けたヌルプム体操(崔被告が韓国の国民生活体操として朴大統領に勧めたとされる体操)のお披露目会への出席を断った後に、ヨナが韓国政府からその報復として圧力を受けていたと報じられたのだ。
「14年に開かれたヌルプム体操の普及イベントを断った後、ヨナは文化体育観光部が選定した『2015スポーツ英雄』から除外されています。12人の候補者のうち、彼女はネット投票で82.3%の圧倒的な支持を得ていたにもかかわらず、最終審査で“年が若い”との理由で選ばれなかった」
ヨナ側は11月21日、メディアのインタビューに応じ、「報道されているように不利益を被ったと考えたことはない。当時は、フィギュアスケート選手というキム・ヨナのイメージとマッチせず、ほかのスケジュールとも重なっていたため、参加できなかっただけ。ほかに理由はない」と語った。
しかし、報道が過熱するなか、1年前にヨナが朴大統領に対してとっていた“態度”が再び注目を集めているという。
「昨年8月、ソウル市内で開かれた光復節(日本からの独立記念日)記念イベントで、朴大統領とヨナが隣に並んで立ちました。しかし、ヨナは朴大統領のおでこ辺りに視線を向けたまま0.1秒ほどの“高速おじぎ”をした後はいっさい目を合わせない。たまりかねた朴大統領が無理やり手を握ったのですが、ヨナは反対方向を向いたまま手をダラリと開いたまま気づかないフリをして握りかえさない。通常の握手とは逆側から手を回す形になってしまったため、朴大統領がヨナの手首付近を変な角度が握るような画になっています。その後、朴大統領が言葉をかけるもキム・ヨナは別の方向を向いて完全無視を決め込んでいます。おそらく当時のヨナにとって、朴大統領は“敵”という認識だったのでしょう」(週刊誌記者)
ちなみに、ヌルプル体操は、80年代のエアロビクスのような「ダサい」動き。「絶対にやりたくなかった」というのが、ヨナの本音だったのだろう。