「やっと出た……!」
念願叶って3日ぶりにお通じがあったというAさん。3日出ないとお腹が張って、なかなかしんどいものがありますよね。厚生労働省の「2022年 国民生活基礎調査の概況」では、35.9%の人が便秘であることが分かっており、便秘は日常的に悩まされるもののようです。
ネットの投稿を見ると「2週間出なかった」という人もいることから、本格的に便秘に悩む人も一定数いるようですね。でも、実は3日では便秘とはいわないこともあるようなんです。
便秘外来の医師である小林暁子さんの著書「今日からはじめる健美腸ルール 人生で最高の自分になる方法」(講談社エディトリアル刊)によれば、便秘の医学的定義はないそうで、毎日または3日に1回程度、気持ちお通じがあれば便秘でないと考えてよいとのこと。
大事なのは気持ちいいお通じがあるかどうか。たとえ毎日便が出ていても、硬いコロコロした便しか出ない、残便感がある、いきまないと出ないといった状態なら、それは便秘なんだとか。
また、便秘を気にし過ぎてストレスから便秘になるケースもあるので、3日に1回でも気持ちのよい便が出ていれば“よし”とする心のゆとりを持つことが大切なんだそうです。
ちなみに、理想的な便は、黄土色から茶褐色をしていてバナナのような形をしているもの。ふかふかして硬過ぎず、やわらか過ぎない便がいきまなくてもスルリと出ればOK。毎日出るか出ないかを気にするよりも、ふかふかの程よい大きさの便を気持ちよく出すことを目標にするとよさそうです。
とはいえ、便のサイズが小さい場合は要注意。食物繊維不足で腸内細菌の数が減っているとみることができるそうです。