長渕剛が成田悠輔氏に熱弁した「故郷への思いと死生観」に集まった賛否の声!

 2月2日、ミュージシャンの長渕剛(67)が、YouTubeチャンネル「ReHacQ-リハック-」に出演。経済学者・成田悠輔氏(39)との対談を収録した「【成田悠輔vs長渕剛②】敵はマスコミ…常に死を意識した訳【壮絶過去を告白】」と題された動画がアップされた。

 動画内では、過去に大麻取締法違反での現行犯逮捕や不倫騒動も起こした長渕と、当時のマスコミとの確執が本人の口から明らかにされたほか、タイトルにもある長渕の幼少期についても話が及んだ。

 子供時代を振り返り、近所の家が火事になった、結婚式をやってる、新築の家の棟上げで餅がまかれるなど、幸でも不幸でも、全てが見物に行くようなイベントだった、と語る長渕。警察官だった父と銭湯に行った際に、地元のヤクザの親分と出会ったエピソードなども含め、「生も死も清濁併せて混在していて、自分がこれから生きていく上での原点になった。そういう環境だったから、常に物事は一生懸命、命がけが当たり前。一歩間違えば僕たちは死がそこにある、と感じる環境に身を置くことがとても大事だ」とみずからの人生観、死生観を告白したのだ。

 そしてそんな中、「その時はもう僕は69になりますから。『さっさとくたばれよ』と若い連中は視てるんだろうけど、『冗談じゃねえぞ』って思いながら、そういう祭りをしたいなあ、って思うんです」と言及したのが、2025年10月に開催される、故郷・鹿児島県での通称「桜島コンサート」。同コンサートは04年に一度開催されており、桜島の特設ステージに7万5000人のファンを集め、伝説化している。21年振りの開催予定の第2回には、5万人規模で9時間のライブを予定しているという。

 成田氏との対話の中、体力的にもキツい数万人規模のコンサートをなぜ開催するのか、と問われた長渕は、「(最初、04年に)桜島をやったのも、くたばる前に死にたかった。そういう思いがきっかけ」とし、「『何のために生きる』じゃなくて、『何のために、誰のために死ぬのか』っていうのを考え始める年齢になると、『父と母に会いたい』と思うんですよ。それでやっぱり故郷に体が向くんです。自分の幼い時の、父母の元に帰りたい、とすごく強く感じる。血というのは、嫌なんだけどどうしてもそこに引きずりこまれる」と、故郷と父母への複雑な胸中を吐露した。視聴者からは、「この強烈さが、環境で形作られていた事に驚いた」その一方で、「自分のあたりまえを他人に強要してはならない」など賛否両論のコメントが寄せられたが、これも長渕剛というミュージシャンが内包している“メッセージ性の強さ”ゆえだろう。

 次回「桜島」の開催を発表した昨年10月のコンサートでは、「実現には想像以上の命の燃焼が必要。これが自分の最後だ、と腹をくくらないとできない。長渕剛として生ききる上での、ラストということです」と、事実上の引退宣言とも取れる言葉を発した長渕。歌手人生のゴールテープは間もなくなのか。

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