サッカー日本代表MFでイングランドの強豪リバプールに所属する遠藤航が、クラブ指揮官から突然のビンタを食らったとして大きな注目を集めている。
2月17日のプレミアリーグ第25節・ブレントフォード戦に先発出場した遠藤は、中盤守備の要として奮闘。チームも立て続けにゴールを奪い、3-1とリードする展開で迎えた86分に“ビンタ事件”が起きた。
相手選手のミスからボールを奪ったオランダ代表FWコーディ・ガクポが4点目のゴールを決めた。勝利を確信したチームメイトも歓喜に浸る一方、ガクポの得点後、指揮官ユルゲン・クロップのもとへ近づいた遠藤にクロップは唐突に右手で遠藤の左ホオをビンタ。遠藤は驚く様子もなく、ドイツ人監督はすぐに遠藤を熱く抱擁し、最後は背中を叩いてピッチに送り出したのだった。
この場面に関して、ABEMAで同ゲームの解説を担当した元日本代表DF安田理大氏は「“集中しろよ”ってことですね」とクロップ監督の想いを推察している。
「ガクポの4点目が決まる寸前、チームは3-1とリードしていた影響もあり、遠藤もやや不用意なミスシーンなどが見られたことから、サポーターの間では『キツい愛のムチだ』『さすが情熱のクロップ』『信頼されてる証拠ですね』『こういうのは試合中、ある程度必要』などと好意的に解釈する声が上がっています。遠藤のポジションはゲームの勝敗を左右するほど重要な役割を担っており、86分という最も集中力が切れやすいタイミングで監督が活を入れたのでしょう。その甲斐あってか、英国紙『Daily Mail』は同試合の最高評価である『8.5』を遠藤に付しており、ゲームをコントロールした仕事ぶりを絶賛。直近の数試合で素晴らしい安定感を見せ、現在はスタメンに定着できるかどうかという重要なフェーズですから、クロップ監督からしても“強烈ビンタ”で遠藤を覚醒させたかったのかもしれません」(スポーツライター)
アジア杯では失意のベスト8敗退となった日本代表。各プレイヤーがそれぞれのクラブで揉まれ続けることで、きっと、さらなる飛躍に繋がるはずだ。
(木村慎吾)