お笑いコンビ「プラス・マイナス」として活動していた岩橋良昌に対する吉本興業の処分について、カンニング竹山が2月25日放送の「アッコにおまかせ!」(TBS系)の中で疑問を口にしている。
岩橋は今年に入って以降、自身のXアカウントから過去のパワハラ被害などを名指しで暴露するなど、多方面に物議を醸す投稿を繰り返していた。その結果、22日には所属していた吉本が岩橋との契約解消を発表し、岩橋本人も兼光タカシとのコンビ「プラス・マイナス」を解散することになったと綴っている。
番組では、同じ吉本に身を置くサバンナ(高橋茂雄、八木真澄)がコメンテーターとして出演し、高橋は岩橋の人柄を「ちゃんと礼儀も正しくて、めっちゃええやつという印象」と言及。八木は、最近の岩橋がこなしていた“1日漫才11ステージ”というスケジュールを引き合いに「それの反動もあったのかも」と述べている。
一方、竹山は現在の岩橋の心身のケアが必要だと語り、SNSでの“告発”内容にも触れた。岩橋は1月以降、先輩芸人へ“女性をアテンドした過去”や、番組制作会社社長からの“パワハラ被害”、そして、契約解除の引き金となった著名芸能人による“エアガン発砲の被害”などを暴露していたが、これに竹山は「言ってることを全部、不適切発言でまとめて良いのか」と吉本の対応に物申し、岩橋の告発が真実なのかどうかを解明する必要があると主張。最後は改めて、メンタルが不安定だと懸念される岩橋のケアを「誰かがしないとまずいのでは」と話している。
「岩橋の主張が事実なら、そこに同情の声が集まるのは当然のことですが、吉本側が『不適切』だと感じているのは、岩橋の発言よりも、一連の告発の仕方を指している可能性が高いでしょう。むやみに特定の人物名を挙げながらSNSで発信してしまう行為は名誉毀損に該当するリスクが多分にあり、仮に何らかの被害を本当に受けたのであれば、事務所を通して正式なクレームを入れるというのがしかるべき方法です。そのため、ネットでは竹山のコメントに対し『マネジメント側からしてみれば、今の時代にこれをやられたら、とてもじゃないけど管理しきれるものではないと判断するのは当然』『主張している内容が不適切なのではなく、発信方法や表現の仕方が不適切なのかと。あれでは普通の会社でもクビになります』などの声が集まっています」(テレビ誌ライター)
ただ、20年以上の実績があるお笑いのキャリアを失った岩橋のメンタルケアについては、竹山の言う通り、誰かが寄り添うべきであるとはいえそうだ。また、即時契約解消ではなく休養させるなどの手段もあったのではないかとの意見も聞かれるなど、しばらくは事態の推移が注目される。
(木村慎吾)