俳優としては主演映画「女囚さそりシリーズ」や二代目中村吉右衛門主演ドラマ・劇場版「鬼平犯科帳シリーズ」の密偵おまさ役。歌手としては「怨み節」などのヒットで知られる梶芽衣子が2月26日、「徹子の部屋」(テレビ朝日系)に出演した。
3月24日で喜寿(77歳)を迎えるという梶は、人生で今がいちばん健康的だという。17歳で芸能界デビューした頃は食事の好き嫌いが激しく、軟弱だったそうだ。日活時代は会社に医務室があり、そこの常連だったという梶。時にはそこで、同期の渡哲也と一緒になったこともあったとか。
27年続いた「鬼平犯科帳」(フジテレビ系)は、みずから出演を願ったという。
「ある日、新聞をぱっと開いたら、中村吉右衛門さんが『鬼平犯科帳』クランクインって出てたんですよ」。
それを見た梶は、ルール違反と思いながらも、プロデューサーに出演を直訴した。すでにクランクインしていたため、レギュラーの役は無理だろうと思っていたそうだ。しかし、梶が演じたおまさ役は、7話からの出演で、まだ俳優が決まっていなかった。
「ラッキーでしたね。本当に運命を感じました」。
梶の目には、吉右衛門は「とってもシャイで、博学多才。でもそれを隠す方でした」と映ったという。「鬼平犯科帳」の撮影最終日は、初めて吉右衛門が握手をしてくれて、涙が止まらなかったという。
「2023年には、梶が50年前にリリースしたアルバム『はじき詩集(うた)』が欧州で発売され話題になりました。今年3月24日には、アルバム『7(セッテ)』も発売されます」(芸能記者)
これからは「歌をちゃんとやりたい」という梶。その魅力的で独特な歌声に酔いしれてみたい。