岐阜県・岐南町の小島英雄町長による職員へのセクハラ騒動をめぐる、お笑いタレント・今田耕司のコメントが「やっぱりズレている」と話題だ。辞職に追い込まれた小島町長については、調査の結果、99件ものセクハラ行為が認定されたとして、SNSではそれら多岐にわたる被害内容に注目が集まった。
具体的には「頭をポンポンと触る」をはじめ、頭や肩、もも、腕などに触れるといった項目があったのだが、今田は3月3日に放送された「ワイドナショー」(フジテレビ系)で、36番目の「耳に近づいて『もう帰らなあかんぞ』とささやく」という行為に着目。「これは別にねぇ…“もう帰りや”っていう」と、理解できない反応を漏らすと、同局の椿原慶子アナは「(顔の距離が)近いと、やっぱり不快に感じたりするのでは?」と女性としての見解を述べた。
「今田は、ダウンタウンの松本人志の性加害疑惑報道を発端に、過去のバラエティ番組内での共演者に対するセクハラ行為映像が拡散され、そのイメージを悪化させている芸人の一人。映像は20年以上も過去のものが含まれていたりと、やや酷な飛び火の被害ではありますが、部下の女性職員に耳元で囁く行為の何が問題なのかを納得できない様子を示したことで、世間からは『今田さんやってそうだもんね』『やっぱりズレてる』『どうみてもセクハラでしょ』『なんでこれを“別にね…”と思えたのか理解不能』『耳元まで近づく必要がないでしょって、わからないのかな?』などの声や、『最近のハラスメント系の報道を見てるなら、もうちょい発言には気をつけないとね』とする指摘もありました。仮に99の項目の中で理解できないものがあったにせよ、すべてセクハラと認定されているわけですから、一つを取り上げて、不満を表明してしまうと視聴者からどのような反応が返ってくるかを予測できないことにも呆れる声が出ていますね」(テレビ誌ライター)
ハラスメント行為は、当事者同士の関係性など、様々な事情によってそれに該当するかどうかが分かれることもある。が、こと職場においては、最低限のパーソナルスペースを守るという意識は当たり前に持つべき感覚だといえるだろう。
(木村慎吾)