水谷豊主演ドラマ「相棒 season22」(テレビ朝日系)で、2月21日放送の前編に続き後編となる18話「インビジブル~爆弾テロ!最後のゲーム」が2月28日に放送され、世帯平均視聴率は11.1%をマークした。
杉下右京(水谷)のチェスのライバルで、IQ150の天才少年・山田(中川翼)が起こした爆弾テロ。犯人の“INVISIBLE(透明人間)”だと城北中央署に自首してきた山田は、取り調べで杉下に事件のなぞ解きを挑んでくる。
次なる爆弾被害を出さないために奔走する亀山薫(寺脇康文)や捜査一課の面々。その中で浮かび上がってきたのは、城北中央署の独身寮内で起きていた先輩警察官による壮絶ないじめによる暴力だった。
被害を受けた警官が署長に直訴するも「君は施設で育ったといったね、だから常識がないんだね」と言われる。この言葉に心が折れ、絶望した被害警官は自殺してしまう。その警官は、山田と爆弾実行犯の本城卓(吉田日向)と同じ施設で育った幼馴染だった。
爆弾事案解決後、改造銃を杉下に向ける山田は天才であるがゆえの生きづらさを訴える。「僕も幼い頃、同じような経験をしました」と静かに話した杉下は、銃をそっと取り「希望は、あるんですよ」と山田を抱きしめた。
「このシーンは印象的でした。視聴者も『意外だった。優しく抱きしめるパターンって初めてじゃないかな。ウルッときた』『今シーズンの中でもNo.1だった』『号泣した。今夜の相棒、サイコーだった』など神回として称賛されました。杉下の“人は罪を償って変われる”の言葉は、暴力団の情婦で殺人未遂を犯した月本幸子(鈴木杏樹)を想起させて、ホロッとしました」(テレビ誌ライター)
次回の3月6日放送回は、今シーズンの最終回SP前編。「インビジブル」を超える内容になると期待したい。