西島秀俊主演の日曜劇場「さよならマエストロ~父と私のアパッシオナート~」(TBS系)が3月17日に最終回を迎え、世帯平均視聴率は11.0%で幕を閉じた。
前話で娘の響(芦田愛菜)と和解できた夏目俊平(西島)。このことを報告するために別居中の妻・志帆(石田ゆり子)に会いに行った俊平は、記入済みの離婚届を渡す。
仙台で開催されるオケフェスに参加し、優勝すれば晴見フィル存続の可能性もあると考えた団員たちだったが、いかんせん予算がない。市民からの寄付もあったが、とても足りなかった。そんな彼らに晴見フィルのOB・小村二朗(西田敏行)は、これまで収集した楽器を売り払い、金を捻出してくれたのだった。
いよいよ、仙台入りした団員たち。しかし、俊平のもとに恩師・シュナイダー先生から連絡が来る。晴見フィルの指揮は谷崎天音(當真あみ)に託し、響はコンサートマスターとして参加し、俊平はドイツへと旅立っていったのだった。
この展開に視聴者は「最後は駆け足で畳みかけた。『さよならマエストロ』のセリフを言わせたかっただけでしょ?」「キャストの皆さんは頑張っていたと思いますが、脚本と演出が日曜劇場史上最悪の黒歴史」「酷い脚本」など辛辣なコメントが並んだ。
「結局、晴見フィルは存続できるのかどうか。市長親子はどうなったのか。オケフェスの結果はどうなったのか。何も回収されないままブチッと終わった感じでした。ご都合主義的な展開に、モヤモヤというかガッカリ感が半端ないようでした」(テレビ誌ライター)
終盤に、父と和解した響演じる芦田の笑顔だけが救いだったようだ。