お笑いコンビ・アイデンティティ(田島直弥、見浦彰彦)が3月14日に更新した自身のYouTubeチャンネル「アイデンティティ田島・見浦」は、笑いに満ちた内容なはずが、視聴者の涙を誘ったようだ。
この回は、ファンレターの中でもインパクトナンバーワンだという、ある小学6年生のファンから届いた内容を紹介。それはファンレターとは名ばかりで、「漫画の効果音を調べてみた!ドラゴンボール編」とマジックペンで記された、昨年の夏休みの自由研究だった。
ページを開けば、パソコンで打ち込まれたであろう細かく印字された紙が束を重ね、「ワー」「バ」の効果音が1、2位を競ったことがわかる。
アイデンティティといえば、田島の持ちネタである声優・野沢雅子のものまねで一躍ブレイク。チャンネル登録者数は86.7万人を誇る。その野沢が主人公・孫悟空の声を務めた「ドラゴンボール」の生みの親・鳥山明さんが逝去された3月1日以降の投稿が注目されていた。
「『ドラゴンボール』のテレビアニメは改題して1986年から今もなお放送中ですが、連載ベースで見れば、1995年に終了しています。その16年後に生まれた子供が、今回の自由研究を作成したわけです」(ネットライター)
田島は鳥山氏にこうメッセージを送ったのだ。
「鳥山明先生、亡くなってしまわれましたけど、ドラゴンボール愛っていうのは、今年生まれた子供、来年生まれる子供、再来年生まれる子供、これから命を授かる子供にすら影響を与えるわけじゃないですか。鳥山明先生、ありがとうございます。そして、これからもありがとうございます」
これにはネット上に「まさかアイデンティティのYouTubeで涙を流すとは」「この手できたか。ドラゴンボール愛に包まれた投稿に涙、涙です」などのコメントが書き込まれた。
田島の思いは、鳥山先生に届いたに違いない。
(所ひで/YouTubeライター)