2013年に出会い、ともに勝利と喝采を勝ち取ってきたドジャース・大谷翔平と、元通訳・水原一平氏だが、現在では、たった1枚の写真だけが2人の大切な思い出をつなぐ存在のようだ。
アメリカのスポーツメディア「ESPN」により、違法賭博への関与疑惑と、借金返済のため、大谷の口座から約6億8000万円を送金した疑いが報じられた水原氏。また、「大谷翔平」の口座名義での違法賭博運営者への送金となったことから、現地メディアによれば、大谷にも少なからず悪影響が出てしまう可能性も懸念されている。
すでに水原氏は、違法賭博自体を禁じているドジャースから解雇され、長年のパートナーだった大谷と袂を分かつ結果となっているが、大谷のSNSでも今回の一件で変化が生じた。
水原氏がチームを解雇されたのは3月21日だが、大谷は23日までに自身のインスタグラムから水原氏のフォローを外し、同氏が写っている投稿を一斉削除。そこには、昨年8月にエンゼルスの元同僚マイク・トラウトと水原氏を含めた3人でのショットなど、ファンにとっては貴重な思い出だった写真も含まれているが、“ある1枚”だけは3月24日時点で削除されておらず、ファンから「一平さんいるよ、、、これは消さないのね、、、」と指摘されている。
「2人をつなぐ最後の1枚として注目されているのが、昨年3月5日にアップされた日本代表の侍ジャパンメンバーが勢ぞろいする決起集会を捉えた写真です。焼肉店と思しき宴会場で、世界一に導いた大谷はもちろん、パドレス・ダルビッシュ有も中央に陣取るレアな集合写真となりましたが、右奥には“渦中”の水原氏も写り込んでいます。これには、『この写真は消したくないですよね。最高の仲間たちとの思い出でしょうから』『あの人が右上に…』などの声や、『お願い!これだけは消さないで!』と懇願するファンもいました。水原氏が写る“全て”の投稿を削除した大谷ですが、この画像だけはアカウントから葬り去ることを躊躇するほど、思い入れの深いものだったのかもしれません」(テレビ誌ライター)
右奥に位置していた水原氏の存在に大谷自身が気付かなかった可能性もあるが、今では彼のインスタに残るたった一つの貴重な元相棒の痕跡となっているのだ。
(木村慎吾)