3月いっぱいで日本テレビを退社しフリーに転身し、4月1日から有働由美子に代わり「news zero」(日本テレビ系)でメインキャスターに就任した日本テレ藤井貴彦。独立と同時にロケットスタートを切る形になる。
「藤井の独立は、今のところは、大成功と言って間違いない。『news zero』への抜擢もさることながら、元日テレの看板アナだったわけですから、好感度も高い藤井ならCMも獲得できそうで、そうなれば、今年の年収は優に1億円を超えるでしょう。『news zero』は月曜日から木曜日の担当となる予定で、週末は別番組も入れられる。複数のバラエティ番組や情報番組からMCの打診もされているという話なので、フリー転身早々に大活躍することになります」(スポーツ紙記者)
ただしそのぶん、かなりシビアな査定を受けそうだと、民放局の編成担当者が、藤井を巡る裏事情をこう明かす。
「『news zero』は視聴率で同時間帯の常にトップクラス。有働の時より視聴率が落ちるようならすぐにMCを変えられるでしょう。藤井アナは3月17日に放送された『行列のできる相談所』(日テレ系)で、フリーになったのは『news zero』への担当替えを会社から打診された際に、『フリーになることも一緒にご検討いただけませんか?』と会社に提案し、日テレからその両方を認められ、独立したと明かしています。ただ、このエピソードからは、もともと日テレ側は、番組をフリーの有働からギャラのかからない社員アナの藤井に任せコスト削減を目指していたことがうかがえますから、ギャラが発生することになった藤井に対しては、厳しい査定をすることになるでしょうね」
実は、水面下では藤井だけでなく、月曜日のキャスターを続投する櫻井翔にも動きがあるだろうと指摘するのは別のテレビ局関係者。
「旧ジャニーズ事務所の性加害問題発覚以前には、櫻井をメインキャスターにする計画があったと聞いています。有働は、数年前から降板を申し出ていたと言われ、後任は櫻井を推していたようだ。ただ、そんな計画も性加害問題で吹き飛び、リリーフ要員として藤井に白羽の矢が立った。ひとまずは藤井に任せ、櫻井が新事務所とエージェント契約し、性加害問題のほとぼりが冷めた際にはメインにスライドする案もあるそうです。今回、『news zero』の宣伝用写真も、藤井アナより櫻井のほうが目立つような2ショットになっているのも意味深。日本テレビは、櫻井を『news zero』のメインキャスターにすることをあきらめていないように見えます」
一時期は、櫻井が「news zero」のキャスターから降板させられるという情報も飛び交った。が、実際にはテレビ各局は性加害問題を過去のこととして処理を進めているようだという。
「NHKをはじめ、旧ジャニーズタレントの番組が次々と消滅していますが、実際は旧ジャニーズ事務所と契約した番組が打ち切られているだけ。4月から本格始動するSTARTO ENTERTAINMENTとタレントがエージェント契約を結べば、新たに番組をスタートさせる局は多いようです。人気が高いSnow Manの目黒蓮を見ても、新ドラマ主演の情報が飛び交い、映画制作も発表された。キリンとはCMを直接契約しています。木村拓哉のドラマもスタートしますし、旧ジャニーズタレントのテレビからの排除は行われていないに等しいんです。日テレも、櫻井が主演を務めた『新空港占拠』(日テレ系)も好評で映画化の話もある。日テレ上層部は櫻井をかわいがっていますし、『news zero』でのプッシュも今まで以上に進むでしょう」(民放関係者)
フリーに転身して、まずは順風満帆な藤井アナだが、すぐに櫻井にチェンジ…なんてことにならないように奮闘を期待したい。
(渡邊伸明)