テレワークが当たり前になった今、自分自身で集中力をコントロールすることは必須スキルといえるかもしれません。でも、それってかなり難しいですよね。どうやら、集中力のスイッチを入れるにはコツがあるようなんです。詳しくみていきましょう。
医師で自律神経の専門家でもある小林弘幸さんの著書「自律神経の名医が教える 集中力スイッチ」(アスコム刊)によると、集中力を保つカギは自律神経のバランスにあるのだとか。そのために、次のようなコツがあるそうです。
■寝る前スマホの“ながら寝落ち”は厳禁!
睡眠は脳の活動に直結するため、集中力を高めるためには良質な睡眠が欠かせません。しかし、寝る直前にスマホを見ながら寝落ちすることは、翌日の集中力を下げる大きな原因になります。なぜなら、スマホの画面から発せられるブルーライトは、睡眠ホルモンのメラトニンの分泌を抑制してしまって眠気が強くならないから。
さらに、動画やSNS、ゲームなどで脳が刺激されて交感神経が優位になると、脳が覚醒してしまいます。これによって入眠しにくくなってしまうのです。“ながら寝落ち”は避け、寝る1時間前からスマホを見ないことが大切なんだそうですよ。
■ガムを噛むと集中しやすい身体が作られる
驚くべきことに、ガムは集中力を上げる食べ物なんだとか。なぜなら、ガムを噛むと脳が活性化し、集中状態に入りやすくなるからです。ガムを噛んだほうが脳の反応速度が高まり、脳血流が増加したという実験結果もあるそう。オフィスでは難しいケースもありそうですが、テレワーク中なら遠慮なくできそうです。ぜひお試しを。
■集中している人のそばで作業をする
1人で静かな環境で作業したほうが、集中できると思い込んでいませんか? でも、人は「すでに集中している人のそばで作業をしたほうが集中しやすい」といわれています。これをミラーニューロン効果と呼びます。ミラーニューロンとは、目の前にいる人に共感する脳の神経細胞のこと。テレワークよりも、オフィスのほうが集中しやすいというのはこれが関係しているようです。
また、自宅で1人で作業する必要があるときは、YouTubeで「勉強ライブ」という無言で勉強している人が映っている動画がありますから、それを流すだけでも変わるかもしれないそうですよ。
「集中力がない……」と悩んでいるなら、ぜひ参考にしてくださいね。