タレント・上沼恵美子にとって、2020年に生じた関西テレビとの軋轢は今も大きなシコリのまま残っているようだ。同局から贈呈されたトロフィーを破壊するほど立腹したというのだ。
それは、上沼がゲスト出演した「人生最高レストラン」(TBS系)のさる4月13日放送回でのこと。番組MCの加藤浩次から「関西ではトップの中のトップ」と紹介されると、「いえいえとんでもない」と謙遜したが、すぐに“愚痴モード”へ。関西で長く“女帝”と崇められ、高視聴率を連発した実績を持つ上沼は、「だいたい5年前に『(快傑)えみちゃんねる』(関西テレビ)っていう自分が命賭けた番組をポーンっと打ち切られましてね」と、20年にいっさいの予告なく突然の打ち切りとなった自身の冠番組名を口にした。
加藤に「何かあったんですか?」と白々しく尋ねられた上沼は「もちろんじゃないですか!」と怒りに火がつき、「関西テレビさんから頂いたトロフィーとかあるんですね。高視聴率女とか司会者とかっていっぱい。全部、勝手口に出て、カチ割りました」と恨みを大放出。加藤は「いつかは番組って終わるものじゃないですか」とフォローするも、「そんなことはわかってますよ。ナンボも終わらせてきましたから。ではなくて、終わり方、礼儀、作法、マナー。あちらに全くなかったので」と、番組の終わらせ方に不満があったという。
上沼は、「『この番組、終わります』って言いに来た、ソイツね。(『えみちゃんねる』開始時は)ADだったんですよ。25年やってる番組だと。どれだけ私がオゴって肉を食べさせてきたか。焼肉、フグ、エスカルゴ!親にも食べさせてもろうてないもんを全部食べさせたんですよ!20~30人のスタッフに」と、長く面倒を見てきた関係者からの“裏切り”と感じている様子だった。
「上沼からすると、冠番組が、25年も続いた割に最後はアッサリ終わってしまったことを寂しく思う気持ちがあるのはわかります。ただ、いかに自身が口にした“命を賭けてきたか”の熱弁かと思いきや、スタッフに肉やフグをオゴったという“金をかけた”という話は、視聴者には、違和感があったようですね。“これだけオゴったんだから感謝しろ”というハラスメントのようなオーラも帯び、そうした姿勢や考え方が、関テレとの間に溝が生まれ、アッサリした終わり方につながった面もあるのではないかと思いました。また、上沼に番組終了を直接伝えなければならなかったスタッフの重圧は察するに余りあるので、どのように伝えるのが正解といったレベルの話でもない気がしますね」(テレビ誌ライター)
「えみちゃんねる」にレギュラー出演していたキングコング・梶原雄太との衝突も報じられていた。「えみちゃんねる」に関しては、やはり“敵”を多く作りすぎたのか。
(木村慎吾)