今、修二と彰が“競演”している。修二と彰とは、2005年に放映されたドラマ「野ブタ。をプロデュース」(日本テレビ系)で桐谷修二を演じたKAT-TUN・亀梨和也、草野彰を演じたNEWS(当時)・山下智久によるスペシャルデュオ。デビューシングル「青春アミーゴ」は累計出荷数が170万枚超えで、旧ジャニーズ事務所(現STARTO ENTERTAINMENT)からの“越境ユニット”でトップの記録を堅守している。
2人のうち亀梨は、現在放映中の「Destiny」(テレビ朝日系)で石原さとみに次ぐ二番手で出演中。山下は「ブルーモーメント」(フジテレビ系)で主演を担っており、気象庁気象研究所と予報研究部の研究官という難しい役を演じている。ブルーシリーズといえば、連ドラに次いで映画化もされた「コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-」が記憶に新しい。映画は興行収入93億円で、18年の邦画ナンバーワンだった。
2人は公私ともに親しかった。が、20年の山下の旧ジャニ退所を境に、亀梨の口から「山P」が聞かれなくなった。それでも親友であることに変わりはなく、今年はYouTubeで4年ぶりに共演。2月に行われた亀梨のバースデーライブに、山下が駆けつけている。
そんな2人には、“3人目の修二と彰”と呼ぶべく仲間がいる。リリー・フランキーだ。きっかけは、12年に放映された「山下智久・ルート66 ~たった一人のアメリカ」(日テレ系)。山下が1人でアメリカのルート66をシボレーC20で走破する密着ドキュメンタリーで、リリーはトーク部分の相手を務めた。
この5年後、亀梨とリリーが映画「美しい空」で共演。主人公のリリーは気象予報士で火星人、亀梨はその息子でフリーターの水星人というぶっ飛んだ役と設定。これを機に、“トリオ結成”となった。
このころの亀梨と山下は、旧ジャニが毎年大みそかに東京ドームで開催していたカウントダウンコンサートへの出演後に初詣に行き、リリー宅へ寄るのがルーティンだった。3人と仲間たちは、家族同然で過ごした。
「ある正月には、リリーさんの友人である野田洋次郎さんも来て、野田さんがギターを弾いて、ホロ酔いのみんなが歌うことがあったらしい。さながら、“本家”と双璧を成す紅白歌合戦です」(実話誌の芸能記者)
亀梨は映画時と同じく、いまでもリリーのことを「お父さん」と呼んでいる。リリーに教えてもらった飲食店に山下と行くことも多く、道に迷った時は酔った2人が「お父さん、お父さん。(店は)どこだっけー」と留守番電話にメッセージを残した。
「リリーさんは山下さんの主演作をすべてチェックしているそうです。『THE HEAD』に出演するとHuluに、『今際の国のアリス シーズン2』に出るとNetflixに、『神の雫/Drops of God』に出るとApple TVにその都度加入。デバイスの整理も忙しいとか」(前出・芸能記者)
今、山下が演じている気象予報研究部の研究官と、かつてリリーが演じた気象予報士もリンクしている。年の差およそ20歳のトライアングルな親友。その仲はますます深まっていきそうだ。
(北村ともこ)