歌舞伎俳優・市川團十郎のブログの内容が、波紋を呼んでいる。
5月13日15時35分52秒に「本日は舞台で」と題し更新された内容は、現在上演中の「團菊祭五月大歌舞伎」(歌舞伎座)での出来事。同日の昼公演に出演していた子役が、セリフを忘れる場面があったという。
周りの役者がフォローしたのだが「逆に慌てて更に分からなくなり、可哀想に最後泣いてしまいました」とあり、終わった後も團十郎の楽屋に来て泣いていたそうだ。團十郎は「一つ成長だから」と慰め、落ち着いたという。そして、観客に対し詫びの言葉と「私の不徳のいたすところで御座います。失礼致しました」と結んだ。
このブログのフォロワーからは「團十郎さんの対応素晴らしいです」「観させていただきました。とても微笑ましくて暖かい感じがしましたよ」「團十郎さんの 心の広さに感動を覚えました」など、團十郎を称えるコメントが並んだ。
だが、このブログがネット上で報じられると「わざわざブログに書くなんて、その子役さんもむしろ傷つくのではないでしょうか…」「ブログに書いて、見に来てない人にも子役ちゃんのミスを知らしめることが正しいとは思えない」「幕内で謝ったなら、それで終わりにすればいいと思うのだけど…ミスを晒されてしまった子役ちゃんが可哀想な気がします」「いい人ぶって、黙ってた方がいいのに。子役が逆に気の毒」など、團十郎に対する苦言と、ミスを晒された子役を慮るコメントが多く寄せられた。
「台詞が飛ぶのは、ベテラン俳優でもあり得ること。生の舞台だからこそのハプニングです。それをわざわざブログに記すのは、いかがなものかと思いますね」(芸能記者)
團十郎によれば、その子役は「大きくなったら俳優になりたい」とハッキリ言う子だといい、ブログで名前を出しているわけでもないので、あるいは、今のうちから世間の目にさらされるのも、鍛錬の一環と考えているのかもしれない。はたして、ネット上の苦言を、團十郎はどう受け止めるのだろうか?