米大リーグ・ドジャースの大谷翔平の元通訳・水原一平氏が容疑者、そして被告になったことで、損害を受けた芸人がいる。レイザーラモンRGだ。水原被告は2021年11月以降、大谷の口座から本人に無断で1600万ドル(約24億4800万円)を不正送金していたことで解雇された。
そんな水原被告で大バズリを狙っていたRGは、水原被告の解雇前の3月19日に放送された「相席食堂」(ABCテレビ)でものまねを初披露。ストレートの髪型、青のパーカー姿ともに再現率が高かったが、21日に水原容疑者が電撃解雇された。RGは関西の人気ローカル番組で披露した十八番を、わずか2日で封印することとなった。
「実はかねてから“RGの呪い”は、業界内で噂されていました。発端は、市川海老蔵(現・市川團十郎)をものまねした市川AB蔵。09年頃に始めたんですが、翌10年に海老蔵が元暴走族メンバーから東京・西麻布の雑居ビル内で暴行されて、約2カ月の大ケガ。のちに半グレ集団に絡んだ事件として、世間は騒然となりました」(女性誌ライター)
THE 虎舞竜の名曲「ロード」の見せ場であるハーモニカを忠実に再現すると、ボーカルの高橋ジョージが24歳の「年の差婚」で話題になった三船美佳と16年に離婚。しかも、高橋の強度の嫉妬やモラハラなどが取りざたされて、おしどり夫婦のイメージが失墜した。
今年、水原被告に続いて代表作になる予定だったのは街裏ぴんく。「R-1グランプリ2024」で決勝初進出にして初優勝した苦労人だ。生放送だった決勝戦は3月6日で、RGは早々にものまねする準備を整えた。しかしその矢先の23日、ぴんくは優勝記念としてラジオ番組「街裏ぴんくのオールナイトニッポン0(ZERO)」(ニッポン放送)で初パーソナリティーを務める予定だったが、当日に体調不良を訴えて急きょ欠席。皮肉にも、R-1で悔し涙を飲んだルシファー吉岡が穴を埋めた。
「東京・世田谷区に、有名番組をたくさん収録しているTMC(東京メディアシティ)というスタジオがあります。1階にある喫茶店『今昔庵』は、この業界の人なら誰もが一度は行ったことがある超有名店で、長い白髪をちょこんと1つに結った名物マスターがシンボルでした。内輪受け狙いでRGさんがまねると、お店が閉店。呪いのジンクスはホンモノですよ」(前出・女性誌ライター)
あまたの有名人を負のスパイラルに巻き込んだRG。次なる犠牲者はいったい…。
(北村ともこ)