お笑いコンビ・千原兄弟の千原せいじが5月18日に放送された「ドっとコネクト」(関西テレビ)に出演。出家して僧侶となって以降、初となるコメンテーターとしての役割を果たしたが、荒々しい口調が消え、“マイルド化”したとして共演者を驚かせている。
弟・千原ジュニアの相方を務め、“ガサツな芸人”の代表としても知られたせいじだが、5月2日更新のインスタグラムでは「本日、得度式をあげさせていただきました。天台宗 千原靖賢和尚となりました」と報告し、“せいじ和尚“へと進化した。
番組には、和尚らしく綺麗に剃髪した姿で登場し、MCのフリーアナ・石井亮次から「急にどうしはったんですか?」と聞かれると、せいじは「動物専用の和尚なんです。動物を供養する専用のお経をあげるんです」と、亡くなったペットにお経をあげにいくこともあるという。いつになく“丁寧”なせいじに対し、共演者の元大阪市長・橋下徹氏から「心なしか、話し方が穏やかになってません? もっと尖ってたのに、丸くなった」とのツッコミが入ると、せいじは「そうなんです。得度をするとちょっと穏やかになるんです。口は悪くても、言ってることが非常に優しかったり」と自身の変化を語った。
また、選挙中に他の候補者陣営へ演説妨害や罵詈雑言をはたらいたとして、政治団体「つばさの塔」代表ら3名が公職選挙法違反の疑いで逮捕された話題に移ると、その暴れっぷりに“和尚”の立場から言及。「ボクが言うのも何ですけど、言葉遣いをもうちょっと考えたほうがいい。やろうとしてることを勘違いされる。何か意図があってやってはるんでしょうけど、言葉遣いで人間って損しまっせぇ~」と“ド正論”のコメントで、スタジオには失笑とともに「どの口が…?」との言葉も飛び交った。
さらに、せいじはみずからの経験を踏まえ「言葉遣いが大事。暴力的な言葉遣いはダメです。ほんっとに」と、相手への伝え方の重要性を語ったのだった。
「2019年の秋、週刊誌に2度の不倫を報じられた際には、もともとの好感度がそれほど高くなかったためか、ほぼ“ノーダメージ”で収束するも、その際の釈明として『カレーライスだけじゃなくて、たまにはハヤシライス食べたい』と話して、世の女性からは大変な反感を買っていました。荒々しい言葉遣いだけでなく、言い回しや表現でもイタい思いをしているだけに、『つばさの塔』陣営に送った助言は“経験者は語る”といった感じで、説得力が増しています。一方で、自身が着用している作務衣には内側ポケットをこしらえ、お布施をもらえるようにデザインしていると明かす“ちゃっかり”ぶりは健在で、“半分、芸人で半分、和尚”というなかなかレアなキャリアを歩んでいくことになるようです」(テレビ誌ライター)
世間からは、あまりにマイルド化しすぎたせいじに「最大の武器を失った」として物足りなさを指摘する声もあるが、その反面、“せいじ和尚”は新たな魅力を開花させる可能性にも満ちているようだ。
(木村慎吾)