若手芸人として活躍する霜降り明星の粗品が、あちこちに噛みつき続けている。粗品は、このところ、自身のYouTubeチャンネルや、SNSを中心に、時にはコンビで出演するラジオ番組「霜降り明星のオールナイトニッポン」(ニッポン放送)で暴言を連発。ここ最近では、4月12日に放送された『酒のツマミになる話』(フジテレビ系)で、YouTuberは面白くないと発言し論争が巻き起こることに。その流れで、かつて先輩芸人だった宮迫博之もバッシングし、宮迫が動画を通じて反論するなどバトルに発展。5月20日に更新したYouTubeチャンネルでは、宮迫が個人事業として高額の費用負担を伴う、参加者のトーク力を磨く「宮迫顧問制度」を開始したことに「何教わんねん、コイツに」などとコキ下ろした。
中でも“怖いもの知らず”感が際立ったのが、5月6日に公開した動画。大物の俳優・木村拓哉を標的に。実際に木村と対面した際のエピソードを明かし、相方のせいやより身長が小さかったと匂わせたのだ。ちなみにせいやの身長は163センチとされ、公称176センチの木村とはだいぶ差がある。木村を小馬鹿にする内容となり、多くのネットニュースで取り上げられた。
「粗品は皮肉をきかせた毒舌よりも悪口自体が大好きという印象があります。特にネットで話題になる人物が標的になる。木村の身長をネタにしたのも、とあるネットニュースを見て話が飛躍していった結果です。木村の件では、ラジオでファンについても毒づいてましたよ。相方のせいやを含め、周囲の芸人も粗品の暴走に巻き込まれたくないと困惑しているそうです」(スポーツ紙記者)
今や「令和の暴走王」といった勢いの粗品だが、さすがに木村に関しては虎の尾を踏んでしまったかもしれないとみるのは、テレビ局関係者。続けてもらおう。
「YouTuberや宮迫の一件と違い、木村が反論などをしないタイプなのをいいことに、明らかに粗品が一方的に木村をイジってバカにする構図になっています。さすがにやりすぎだと、所属先の吉本興業の幹部に注意したテレビ関係者もいるようです。今後も暴走が続くようだと、コンビで活動する霜降り明星としての仕事が激減すると危惧するテレビ関係者もいる。ただ、吉本の幹部やマネージャーが注意しても粗品は聞き入れず、今後もネットで芸能人の悪口は続けていくつもりのようで、関係者は頭を抱えています」
また、暴走している粗品に対して、危機感を抱いているのが、フジテレビの関係者だとか。
「今年の『FNS27時間テレビ』では、霜降り明星、チョコレートプラネット、ハナコが総合司会を担当するんです。粗品の暴走で共演NGの芸能人が増えると、番組のクオリティにも関わってきます。すでに、ダンス大会応援サポーターとして、木村の後輩であるSnow Manのラウールが番組に参加することは決定ずみ。それだけに、フジの関係者も粗品に暴言はやめるよう吉本に要請しているようです。また、粗品も参加するバラエティ『新しいカギ』(フジ系)は若者からの支持を受け、民放の中で苦戦するフジの中でコア視聴率が高く調子が良い。あまりネットで粗品に大暴れされると、番組の視聴率にも響くので勘弁してほしいというのがフジの本音ですよ」
もっとも、「相手を選ばず」ケンカを売る粗品にこそ魅力を感じているファンも少なくなさそうだが…。
(渡邊伸明)