写真週刊誌「フライデー」に薬物疑惑報道されたことがきっかけで、12月9日に芸能界引退を表明した俳優の成宮寛貴。まだ疑惑にすぎない状況での引退発表に、いささか早計ではないかという疑問の声もあがっている。
「たとえ法律違反の薬物で捕まったとしても、99年に薬物所持の現行犯で逮捕された槇原敬之のように、後に『世界に一つだけの花』のようなヒット作を生み出すこともありますから、事務所はどんなことをしてでも引き留めるべきでした。故・蜷川幸雄は04年に舞台『お気に召すまま』で初めて成宮と会い、初主演舞台となるこの作品で娘役を演じさせたんです。そこから成宮は“蜷川に育てられた役者”と言われるようになりました。蜷川は成宮のことを“毒と華は紙一重、それが同居している役者”と表現していました。14年の舞台『太陽2068』で久しぶりに成宮と再会した時は、『いい役者になった』とこっそり何度も呟いていたほど。成宮は役者としてせっかく磨きがかかってきた時なのに、自分から表舞台を降りたことは残念です。世間にも成宮が想像している以上に好意的な人はたくさんいるんですから」(舞台演出家)
俳優の横田栄司はツイッターで「芸能界と演劇界は別だから。そのうちまた気が向いたら一緒に芝居やろうな成宮。」と語りかけているがまさにその通り。成宮が演劇界に目を向けるよう祈りたい。