12月16日に最終回を迎えるサスペンスドラマ「砂の塔」(TBS系)。子育てをおろそかにするダメな母親の子供ばかりを狙った連続誘拐事件の犯人がついに明らかになるということで、ドラマへの注目度も最高潮を迎えているが、今までの放送で視聴者から「犯人以上に許せない」「クズ設定すぎる」と酷評されまくりの登場人物がいる。
それは、主演の菅野美穂演じる高野亜紀の夫で、松嶋菜々子演じる佐々木弓子の元夫、高野健一役を演じるココリコの田中直樹だ。
「健一は中堅食品会社勤務で、一家の大黒柱ということあり、仕事には熱心に取り組んでいるものの、熱心すぎるあまりに自分のことしか見えなくなってしまうという一面がある。専業主婦である亜紀に対し『なんでママ友くらいと仲良くできないんだよ』『家事しかやってないだろ!?』と、世間の主婦が絶対に言われたくない失言を連発するキャラクター。ちょっとわかりやす過ぎる悪旦那設定ですが、当然、ドラマに熱中している主婦層からは『こんな夫なら言われた瞬間、離婚する』という罵声があがるほど嫌われ男になっています」(エンタメ誌記者)
そして期待に違わず、9日放送の第9話でも思わずツッコんでしまうゲスっぷりが目立ったようだ。
高野家に隠しカメラを設置し、生活を監視するなど高野家に執拗な嫌がらせをしてきた弓子には、健一と夫婦だった当時、ストーカーに変貌した“夜の店”時代の男性客に包丁で襲われ、自己防衛のため殺害してしまったという過去があることが明らかになった。
「当時1歳だった子を“殺人犯の子供”にしたくないと、離婚は弓子のほうから切り出したという過去が判明。しかし、健一がその後すぐに再婚、しかも2年の懲役から出所してきた弓子を“あの女”呼ばわり。ネット上では、視聴者からは『田中の役どころが限りなくクズ過ぎじゃなかろうか』『犯人よりコイツの悪人ぶりが気になるって成功なの?』『ゲス夫すぎて引く』など、散々な感想が書き込まれている。このドラマ、当初のウリだったタワマンカーストも中途半端ですし、このままでは最終回がイマイチと言われかねない。田中演じる健一を忘れさせるぐらい、視聴者を驚かせるエンディングを期待したいところです」(エンタメ誌記者)
元々、田中がどうやって菅野と松嶋の美女2人を射止めることができたのかという、根本的な疑問も話題だっただけに、ぜひその謎を全て解き明かす絶妙の脚本を最後は望むばかりだ。
(田中康)