“ピン芸人”兼光タカシが吉本芸人からの愛を享受している。兼光といえば、今年2月まで岩橋良昌と「プラス・マイナス」という漫才コンビを組んでいた。上方漫才ではトップクラスで、「M-1グランプリ」で決勝進出の夢はかなわなかったが、昨年は上方漫才師の最高峰である「第58回上方漫才大賞」で大賞を受賞。月収200万円超えもあった。
ところが今年の年明け早々、岩橋がXで制作会社の社長からのパワハラ、女優らからプライベートの場でエアガンで撃たれたことを連日投稿。女優がインスタライブで反論したことで、衆目を集めることとなった。岩橋の暴走に、所属していた吉本興業も堪忍袋の緒が切れて、マネジメント契約の解除を通知。期せずして兼光はピンになった。
「最近は和牛やゾフィー、尼神インターやANZEN漫才ほか、時代を築いたコンビの解散が続きました。が、プラマイの場合は岩橋さんと兼光さん、吉本の間で話し合いはなく、LINEで兼光さんに一方的に告げて終わり。岩橋さんはかねてより強迫性障害と診断されており、メンタルの不安定が心配されていましたが、最悪の結末となりました」(週刊誌記者)
反して兼光は人格者。飲みに誘われると、どんな状況下でも駆けつけるタイプだ。さらに、本人から許可されたものまねレパートリーが豊富で、オール巨人や大木こだまといった師匠クラスから、麒麟の田村裕、サバンナの高橋茂雄、とろサーモンの久保田かずのぶほか適材適所で使い分けられるほど多い。すでにピン芸人として忙しい日々を送れているのは、仲間芸人とネタ数の多さゆえだ。それでも、頭痛のタネはあるようで…。
「ローンです。家のローンが1億2000万円もあり、79歳まで返済が続く。のみならず、2年4カ月も待った愛車が納車されたばかり。こちらは800万円。いずれも、月に70回以上の劇場出番があった昨年に購入した一世一代のどデカイ買い物。返済できるか。今は兼光さんのメンタルの方が心配との声が…」(前出・週刊誌記者)
都内でも高級住宅地で知られる世田谷区にある夢のマイホームは、月々25万円が返済額。2年前に結婚した年下妻は現在、懐妊中でもあるトリプルパンチ。兼光新米パパは、馬車馬のように働くしかなさそうだ。
(北村ともこ)