女性アイドルグループの歴史をひもとくうえで欠かせないのは、1998年に誕生したモーニング娘。だろう。メンバーは何度も入れ替わり、現在は「モーニング娘。’24」として13人で活動しているが、人気絶頂期の2000年にバカ売れしたのは、「つじかご」の愛称で子ども人気が抜群だった辻希美&加護亜依だ。
何しろ、小学6年生でメンバー入りした加護の人気はすさまじかった。女性週刊誌の古参記者が振り返る。
「童顔の未発達系女子を好むアイドルヲタの心をわしづかみにしました。14歳で高額納税者になって、祖母と住んでいた4LDKの高級マンションは、家賃が80万円。プラダのカバンを持ち、ベンツを買ってもらった超ぶっ飛び中学生でした。収入は親が管理していましたが、営んでいた運送会社のトラックが十何台に増えたという伝説も」
高校進学をやめて、アイドル道へまい進。だが、高2のタイミングで脱退してから、坂道を転げ落ちた。18歳の時に喫煙写真が出回って、未成年者喫煙禁止法(当時)違反で謹慎処分に。のちに、17歳から喫煙者であったことをカミングアウトした。19歳で、都内渋谷の人気カフェオーナーと1泊旅行。相手は37歳。再び喫煙写真が週刊誌に掲載されて、所属事務所から契約解除を言い渡された。
2年後の09年には、俳優の水元秀二郎と不倫騒動。水元の妻から慰謝料を求める調停を申し立てられた。11年には、同居していた44歳の飲食店経営者が恐喝未遂の疑いで逮捕。加護は、室内で手首を切り、急性薬物中毒とみられる症状で搬送された。自殺未遂を図ったのだ。
その男性との間に子どもができて、入籍。12年に第1子となる長女を出産したが、離婚した。
驚くべきは、この時点でまだ23歳ということだ。16年に、現在の夫と再婚。翌年に第2子となる長男を出産したが、小学2年生で反抗期に直面して、子育ての難しさに頭を抱えた。
「重なるスキャンダルで仕事がなくなったとき、案の定艶系ビデオ出演のオファーがあったそうです。提示額は1600万円だったとか。元モー娘。のトップにしては破格の安さで、本人はショックだったみたいです。ただ、最近は、ABEMAの番組企画で六本木の高級キャバに体験入店。数時間で170万円も売り上げ、芸能人パワーを見せつけました」(前出・古参記者)
歴代のモー娘。きってのお騒がせママ。需要はまだありそうだ。
(北村ともこ)