6月3日に放送された第46話から「裁判官篇」と呼ばれる新章に突入したNHK朝ドラ「虎に翼」。民事局で働きはじめる寅子(伊藤沙莉)の様子が前週5月31日に予告として放送されると、多くの視聴者がある人物に目を留めた。
その人の名は”発芽玄米”こと小橋浩之を演じる名村辰だ。寅子らとともに明律大学で法律を学び、女子部の学生たちをさんざん「魔女部」とからかい、4月17日放送の第13話では、寅子らが演じる法廷劇の本番中に「魔女部がなくなるのも時間の問題」「どうせ誰も弁護士なんてなれねぇよ」などと野次を飛ばし、憤怒したよね(土居史央里)から股間をキックされたあの男子学生が、何と「ハーシー」と呼ばれる裁判官になっていたのだ。
そんな名村扮する小橋について、5月25日に放送された「土スタ」に生出演した伊藤が、前髪の一部がぴゅるんと上向きにカールしているのが発芽玄米に似ていることから、そう呼んでいると説明。世間も小橋を「発芽玄米」と呼ぶように。6月3日に放送された「虎に翼」第46話に小橋が久しぶりに登場すると、放送後に「発芽玄米」が「X」のトレンド入りを果たしたほどだったのだ。
第46話で、「同級生がいる」と聞かされ、新しい職場である民事局民法調査室に入室した寅子は、久しぶりに会った小橋はいきなりこう言い放った。
「どうせおまえ、アレだろ?(同級生は)花岡(岩田剛典)か何かかと思って、勝手に浮かれて勝手にガッカリしたんだろ? あ、でもあいつは他の女と結婚したんだったな。じゃあ、花岡がいても困るわけか」
図星を突かれた寅子にかぶせて「そうだ。小橋という奴は、失礼垂れ流し野郎だった。あまり心を開かずにいようと誓う寅子です」と尾野真千子のナレーションが入ったものだから、「ネット上には2人の再会と軽妙なかけ合いに笑いが起きているようです。同時に『小橋は意外と“わかっている”』と指摘する声もあがっています」(女性誌記者)
7月9日スタートの河合優美主演ドラマ「家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった」(NHK)では、河合演じる岸本七実ら家族のことを気にかけてくれるコンビニの店長・持田を演じる名村。この夏は、胚芽玄米が大きく育ちそうだ。